エニアグラム・生得本能(本能のサブタイプ)サブタイプ別の詳細な特徴、海外書籍情報の翻訳・まとめ
タイプ9:ソーシャル(SO9)の詳細
生得本能・ソーシャルにおけるタイプ9の「怠惰」
SO9の怠惰は、簡単に言えば、グループに所属したいという欲求として説明できます。ここでの怠惰は、グループに常に溶け込み、受け入れられるために、社会的に受け入れられる行動やコミュニケーションを模倣することで、他者と表面的な接触を図ることとして現れます。彼らは、自分が本当に歓迎されているかどうかに敏感で、社交的な場面では気楽に振る舞うことができません。多くの場合、彼らはグループの価値観や欲求、あるいは他者の価値観を自分自身のものとして振る舞うことで、絆を代替し、社会的規範を無批判に受け入れます。これが、他者のために強迫的に行動する形で現れることもあります。自分のニーズを後回しにし、期待に応えることで、彼らは心理的な惰性を強化してしまいます。そして、その結果、自分自身と向き合い、本当の自分を知ることが難しくなります。とはいえ、SO9は謙虚で思慮深い傾向があり、グループが調和している限り、そのために尽力します。
イチャーソはSO9を「参加」と名付けました。SO9はグループに所属する必要があり、疎外感を感じることなく、職場のグループ、家族、コミュニティなどの一員であることを望んでいます(彼らが感じる「疎外感」は、実際の疎外感というよりも、自分自身との断絶を指します)。ナランホはSO9を、決して怠け者には見えない人、活動的で非常に勤勉な人、ほとんど仕事中毒のような人と説明しています。しかし実際のところ、これは心理的・精神的な怠惰、つまり自分の内なる深みや自己にアクセスする方法を知らないという怠惰を隠すための見せかけであるとも述べています。
特徴的な構造
Naranjo, C. (2018). "La pereza psicoespiritual"
社交的で友好的
SO9は簡単に友達を作ります。しかし、彼らのグループへの所属意識には常に不安定さがあります。また、動物や子供と一緒にいるのが好きです。動物や子供は、とても寛容で素直だからです。
良き主催者
SO9は、友人とのカジュアルな集まりを企画するのが好きな、とても優れた主催者です。また、彼らはとても気配り上手なゲストで、いつも準備に手を貸してくれます。あらゆるグループや趣味の集まりに参加するほか、パーティーに出かけたり、旅行を楽しんだりするのも好きです。社交的なイベントに参加することで、所属欲求が満たされます。
感情的に直感的
タイプ9の感情的な直感は、しばしばグループの中で際立つ存在になることを可能にします。このタイプの人は、他の人が表現しない態度や感情を簡単に言葉にして表現することができます。
おしゃべりな人
SO9は、グループでは非常におしゃべりなことが多いです。グループに完全に溶け込んでいないと感じる時は静かになりますが、それでも他の人が自分に何を求めているのかに気を配っています。ユーモアのセンスが抜群で、よくジョークを言ったり、面白い逸話を披露したりします。また、このユーモアは、他人との接触を和らげるためにも使われます。
過剰な対応力
SO9は、自分の個人的なニーズを無視しながら、他人のために生き続けることがあります。その活動的な性格や過剰な対応力のため、うつ病や身体的な病気に繋がる可能性があります。
依存傾向
SO9には、アルコールなどの薬物に依存する傾向があります。こうした薬物は、最初は社交的な抑制を解いて会話をしやすくし、気持ちを落ち着けるための手段として作用します。また、SO9は特に青年期にスポーツに楽しみを見出すため、他のタイプ9のサブタイプよりもはるかに運動能力が高いです。しかし、肥満になることもあります。SO9の体重は、彼らの気分をそのまま反映しており、気分が落ち込むほど体重が増加します。
仕事中毒
勤勉で、必要以上のことをする傾向があります。目の前の課題に対するコミットメントを通じて、責任を果たそうとします。同時に、世界中の人々の面倒を見て幸せにしたいと考え、他者からの依頼を批判や反対なしに引き受けてしまいます。彼らの仕事への帰属意識、役に立ちたいという願望、仕事における効率性の重視、そして自分の成果を認めてもらいたいという願望は、自己保存型のタイプ3(SP3)に似ています。SO9もSP3も共に非常に外向的で、間違いなく仕事中毒です。また、社会的に受け入れられることが重要だと考え、自分のイメージを重視するSO9もいます。SP3とSO9の基本的な違いは、SP3は努力と個性によって輝くことを望むのに対し、SO9はある種の比喩的なメンバーシップのようなものを得ることを望んでいる点です。もう一つの違いは、SO9はSP3に比べて先見の明がなく、行動してから考える傾向が強いことです。
せっかちで衝動的
問題や課題を熟考することなく、すぐに行動に移してしまう人かもしれません。この衝動性によって、タイプ9は自分の感情との繋がりを失い、自分の内的世界からできるだけ早く逃げ出してしまいます。
責任感と協調性を備えたリーダー
SO9は責任ある立場に就く傾向がありますが、自分に自信を持ちきれないため、自分より「下」の立場の人たちの意志に合致する場合に限り、こうした役割を引き受けます。SO9は自然と協調的で、プロジェクトに他者を巻き込む傾向があるため、水平的なリーダーシップを取ることが多いです。問題を解決する際には現実的であり、常に協調的な解決策を見つけようとします。チームで働くことを好み、競争心やねたみ、粗野な振る舞いは、実用性にとって悪いものだと考えています。仕事仲間とは非常に良好な関係を築きますが、目下の人間を助けることには消極的です。
権力の乱用を嫌う
縦の関係では、SO9は権威者に忠実で献身的であることが多いです。しかし、社会的に不公正だと感じる権力の濫用や争いには強く反対します。権力を乱用したり、偽善的な行為をする人に対して強く反発し、結果をあまり考えずにこうした行為に反対する立場を取ることがよくあります。
好奇心が強い
SO9は、周囲で何が起こっているのかに対して不自然なほど強い好奇心を持ち、そのために気が散りやすいことがあります。このような傾向は、SX9やSP9を含むすべてのタイプ9に共通する「内面的な経験の不足」に由来しています。もちろん、この世界には興味深いことがたくさんありますが、SO9は内省や内面的な経験を、外界に対する極端な好奇心で補完しているのです。
鈍感
SO9は忘れっぽい傾向がありますが、彼らは短期間に非常に多くの活動を行うため、そうなるのも無理はありません。彼らにとって自分の限界を認識するのは非常に難しいことです。また、何かをしたくないと感じても、それを認識するのが難しく、無意識のうちに攻撃的な態度が現れ、避けようとしていた対立が生じることがあります。理由もなく突然距離を置いたり、人を見捨てたりすることもあります。
理想主義者
SO9は、社会正義に対する独特で強い信念を持っており、それが無意識に感じる疎外感と密接に結びついています。社会的な活動で、社会の中で最も弱い立場にいる人々を助けるために責任ある立場に就いているSO9を見かけることは珍しくありません。世界をより良くしたい、自分もその一部でありたいという願望から、外部の価値観を簡単に採用し、順応することができます。誠実さと確信をもって、どんなグループの価値観も受け入れることができますが、SO9はそれが理想主義を具現化する方法だと信じています。しかし、内紛や対立に対処するのが難しかったり、グループの理想に疑問を持つ能力が欠けていることもあります。SO9はしばしば「他人の戦いを戦い」、他人の主張を心から支持します。時には好奇心とユートピア的な理想主義が結びつき、苦難の道や自分自身を遠ざける外部の気晴らしにのめり込むことがあります。雲の中で彷徨い、宇宙のエネルギーと一体になり、普遍的な元型に迷い込む傾向があります。SO9は「自分には権限がなく、他人が自分に何かを押し付けてもノーと言うことはできない」という風変わりな考えを持っていることがあります。
純朴なお人よし
純朴でお人よしすぎるSO9の場合、自分が望まない状況にとどまりがちなことがあります。SO9の多くは、友人関係や親しい関係を築く際の優柔不断さについて話しますが、これは何かに所属したいという彼らの深い欲求を反映しています。
クラウディオ・ナランホ
Naranjo, C. (2012). "27 personajes en busca del ser"
SO9 - 参加 / 所属
SO9は気立ての良い人です。そんな彼らを動かすものは一体何でしょうか。この陽気で気楽な人々の背景には、一体何があるのでしょうか。エニアグラムというマップによると、SO9の欲望は「参加」です。SO9が必要なのは、自分が一部であると感じることです。しかし、こうしてSO9が「何かをしなければならない」「何かの一部にならなければならない」という強い欲求を持っているのは、自分が何者にも属せていないと感じているからこそです。
集団に溶け込めず、自分はみんなとは違うと感じたり、集団やコミュニティの一員になるために必要なものが自分には欠けていると感じた経験をしたSO9は、その経験を過剰に補おうとして、ある種の寛大さを示し、他者やグループに非常に気を配るようになります。彼らは他人のニーズを満たすことに長けており、優れたリーダーになります。善良で自己犠牲的な人であり、他人から与えられたどんな責任でも引き受けるという意味で、SO9は最高のリーダーです。
彼らの欲望は、グループに入るために必要な対価を払うことに向けられています。しかし、そのためには多大な努力が必要です。SO9は働きすぎる傾向があり、自分が多くを与えなければならないと感じている一方で、親切で感じの良い人でいなければならないとも感じています。SO9の内なるモットーは「痛みを表に出さず、他人の心に負担をかけないこと」です。彼らの表情は、悲しみよりも喜びを見せますが、それは「参加」できていることを意味しているわけではなく、一種の部分的な参加、つまり代用品に過ぎないことを示しています。
サンドラ・マイトリ
Maitri, S. (2001). "The Spiritual Dimension of the Enneagram"
SO9は所属したいという欲求を持っていますが、実際にその所属している感覚を感じられません。彼らは自分が本当に歓迎されているかどうかを気にしすぎて、社交的な場面で気楽に過ごせません。グループの一員になる方法がわからないと感じることが多く、自分らしい自分でいる代わりに、社会的に受け入れられる行動やコミュニケーションを模倣してグループに溶け込もうとします。その結果、彼らは他者との真のつながりを感じられず、自分が取り残されているという感覚が強まってしまいます。このように、SO9は社会的慣習を通じてグループに参加しようとしますが、これが怠惰の感情が表れる要因となり、他者との接触が表面的になりがちです。
ベアトリス・チェスナット
SO9の説明(2021)
Chestnut, B. (2021). "The Complete Enneagram"
SO9の説明(2021)
SO9は、様々な種類のグループのサポートに多大な時間とエネルギーを費やします。SO9は、タイプ3を除けば、他のどのタイプよりも一生懸命働く傾向があります。通常、ストレスを表に出さず、優れた調停者であり、謙虚で他者に奉仕しようとするため、優れたリーダーになることが多いです。しかし、どれほど懸命に働いても、本当にグループに所属できているという実感を得られないことがよくあります。その結果、水面下では悲しみを感じています。
グループに受け入れられていないと感じる時に、悲しみを避けるために過剰に働いているかどうかに気付くべきです。また、痛みを麻痺させる(眠りにつく)方法として、活動や他者への奉仕に没頭していることにも気付くべきです。グループ(または家族)に謙虚なリーダーシップを提供するために、自分を犠牲にすることがあるかもしれません。怒りを感じたり、表現することを避けるために、友好的で前向きに振る舞う傾向があります。不調和の不快感を感じないよう、対立を仲裁し、グループの結束をサポートしているかどうかにも気付くべきです。他人と意見が合わない場面に直面しなくても済むように、常に周囲の緊張を和らげることを意識していることにも、もっと気付いてください。SO9はもっと自分の意見を述べて、議論を活発にするべきです。それがSO9自身の成長にも繋がります。
SO9の説明(2021)
Chestnut, B. (2021). "The Complete Enneagram"
SO9はグループと一体化します。自分の内面と繋がることを避け、生活の中で様々なグループに加わるために一生懸命働くことで、怠惰を体現しています。これがSO9の「怠惰」の形です。楽しいことが好きで、社交的で、人当たりが良いSO9は、グループのニーズを自分のニーズよりも優先することが多く、仕事中毒になりやすいです。タイプ9のサブタイプには、SP(自己保存)、SX(セクシャル)、SO(ソーシャル)の3種類がありますが、SO9はこの高い活動性のために「カウンタータイプ [1]」とされています。
SO9の概要 (2013)
Chestnut, B. (2021). "The Complete Enneagram"
SO9: 「参加」(カウンタータイプ)
SO9は、グループに溶け込み、グループの利益のために懸命に働き、自分のニーズよりもグループのニーズを優先することで、心理的な怠惰の性質を表現します。SO9は穏やかな性格を持ち、自分が物事の一部であると感じたいという欲求を抱えています。この欲求は、彼らの根底にある「自分は人とは違う」あるいは「グループやコミュニティに馴染めない」という感情の表れです。グループに関わりたいという強い欲求を持つ明るく、社交的で、楽しいことが大好きな人物です。
SO9の「参加」したいという欲求は、自分がグループに属していないという強い感覚から生じています。この感覚を過剰に補おうとして、SO9は寛大になり、グループのニーズを満たすために必要なものは何でも犠牲にしようとします(これがSO9にとっての「メンバーの一員になるため」の方法です)。SO9は自分がグループの一部だと感じられないため、その実感を得たいという切実な欲求を抱えています。グループに受け入れられるためには、普通以上のことをしなければならないと感じており、自分がグループに属していると確信するために、他の人々よりも倍の努力をしてグループを支えようとします。
SO9は、グループの一員になるために必要なことに情熱を注いでいますが、それには多大な努力が伴います。一生懸命に働き、多くを与えなければならないと感じているため、働き詰めになりやすいです。しかし、彼らの努力は仕事だけに限りません。親しみやすさや社交性を精力的に示し、自分の痛みを見せず、他者に負担をかけないよう努めています。コミュニティのために注ぐ努力がどれほど大きなエネルギーを必要とするかを周囲に見せることもありません。利己的ではなく、寛大で、グループのことを常に気にかけ、他者のニーズに応えることに長けています。時には、自分を犠牲にしてでも他者が求める責任を果たそうとします。
おとなしい性格になりがちなSP9やSX9とは対照的に、SO9は非常に外向的でエネルギッシュです。これが、SO9が「対照的なタイプ」とされる理由です。SO9は、グループのニーズのために戦う意欲を持っており、そのために独自の強さを備えています。彼らは外向的で表現豊かで力強く、いくつかの点でタイプ9に典型的な惰性に逆らっています。しかし、内面では依然として自分自身のニーズや欲求から目をそらすという意味で、怠惰の感覚が残っています。
SO9は、自分に与えられた責任を果たそうとする善良で利他的な人々であり、非常に優れたリーダーです。特に調停者としての才能に恵まれており、自然に異なる意見を調整して、全員の意見が聞かれるようにし、グループ内の対立を避けようとします。SO9は、リーダーとしての仕事に多くのエネルギーを注ぎ、多くのことを受け入れる能力があり、時には「人間サンドバッグ」の役割を担うことさえあります。彼らは、見捨てられる恐怖、衝突、分離、そして平和や調和の喪失の可能性に対するより深い(時には無意識の)恐怖に反応して、自分を無条件に捧げます。
SO9は物事をコントロールすることを好み、よくおしゃべりをします。グループのために一生懸命働くため、自分のための時間がなくなってしまうこともあります。彼らは非常に充実した生活を送り、自分以外のもので人生が埋め尽くされています。SO9は「所属」からアイデンティティと現実感を得ますが、しばしば自分自身の存在や自己感覚に疑問を抱きます。
このサブタイプは、外見的には悲しみよりも幸せの表情を浮かべていますが、最終的には部分的な参加しかできない可能性があります。彼らの明るい外見の下には、自分の居場所がないという感覚が根強く残り続け、他人に伝わることのない一種の悲しみを生み出しています。彼らは苦しみをあまり感じませんが、そのかわり、激しい喜びや高揚感もありません。感情的には中間的で、熱くもなく、冷たくもなく、感情や感覚からやや切り離されている可能性があります。
SO9は、とても一生懸命働き、ストレスを表に出さずに多くのことを成し遂げるため、タイプ3に似ているように見えることがあります。しかし、タイプ3とは違って、SO9はスポットライトを浴びることに非常に消極的で、自分のイメージ作りをしたり、他者から賞賛を得るためにグループを支援することはありません。また、SO9はタイプ2に間違えられることもあります。タイプ2は他者のニーズを満たすことに積極的なタイプですが、SO9は感情的に安定しており、他者からの承認や感謝の必要性が非常に少ないです。
ハイキ
The Haiki Enneagram Website
SO9:所属
SO9は「怠惰」という欲望を、所属したいという欲望へと変えます。彼らは、より良いものの一部でありたいと強く願い、そのために「良い人たち」の中でも最も「良い人」として振る舞おうとします。
SP9やSX9とは対照的に、SO9は世の中に参加し、役に立とうとすることが多いです。実際、一見するとSO7に似ているように見えることもあります。
彼らは友情を重んじ、社会的なグループに参加することで、自分が存在しているという実感を得ようとする傾向があります。
心理学者ジョルディ・ポンスの言葉を借りれば、こうなります:「グループの一員でなければ、自分のアイデンティティを失っていると感じることがあります。彼らはグループやその目標、理想と一体化し、自分のアイデンティティがグループの目的や使命そのものになるまでそれに没頭します。彼らにとって、グループの全メンバーと良好な関係を築くことは非常に重要です。グループ内で誰かにノーと言ったり、対立することは難しいです。彼らが最も恐れているのは、グループが自分を無視し、見捨てることです」
そのため、彼らはグループを主導するのではなく、努力を通じてサポートしようとします。こうした努力に加え、自分が目立たないようにするという傾向があるため、彼らは常にフラストレーションを抱えることになります。この性質により、「見られたいが、見られたいと思っていることは他の人に知られたくない」という点でSP3に少し似ています。SO9は所属したいと思う一方で、目立たないように振る舞います。グループ内で対立が起こった場合、SO9はそれを避けようとします。
とはいえ、SO9は謙虚で慎重な傾向があり、グループが調和している限り、どんなことでも進んで行います。メンバーの一員であり続けることができれば、それだけで満足だと感じます。
興味深いことに、SO9が精神的な不安状態から抜け出すと、グループ内で目立たない存在から、公正で公平な命令を下す寛大な上司になることができます。
カルメン・デュラン、アントニオ・カタラン
Durán, C. and Catalán, A. (2009). "Los engaños del carácter y sus antídotos"
SO9:所属
グループに所属することが、SO9にとって最も重要な欲求です。グループに受け入れられるためなら、彼らは何でもします。SO9には、排除されることへの恐れと、参加したい、歓迎されたい、何かの一部であると感じたいという強い欲求があります。自分がグループから受け入れられていないと感じると、統合が困難になり、大きな苦しみを抱えます。この統合の困難さは、グループに完全に吸収され、服従し、その後失望することへの恐れと関係があります。同時に、この困難さは、グループの周辺に留まる「自己排除」という形で現れます。SO9は自分がグループの異分子だと感じることがありますが、その認識の不十分さから生じる「自分自身がグループに所属しているという実感の欠如」がある限り、SO9の自己排除はしつこく残り続けます。SO9は適応しようとするあまり、本当の自分を隠そうとします。彼らは本当の自分が露わになり、拒絶されることを恐れています。
ラ・ミラダ・リブレ
Psychology of Ennea-types Volumes by Claudio Naranjo Interpreted by La Mirada Libre
このサブタイプは、集団のニーズに応える傾向があり、家族の一員として十分に認識されていないことを補うために「受け入れられたい」という強い欲求を持っています。そのため「参加」のサブタイプと呼ばれています。
SO9は最も社交的なサブタイプであり、グループに貢献する方法を模索しています。また、彼らは最も活動的で、仕事中毒になりがちです(所属する権利を得るためには、余分な仕事をし、自分のことは自分で何とかしなければならないと自らに課しています)。積極的な社会参加の中に無関心さが隠されているため、SO9は最もタイプ9に見えないサブタイプです。賞賛や賛辞を拒絶し、無意識に求めている評価をも遮断してしまいます。
タイプ9の3つのサブタイプのうち、SO9は最も活動的で、周囲の人々との関わりを深めたいという本能的な情念を持つサブタイプです。
訳注
- ^ カウンタータイプ:3種類の生得本能のうち、各タイプの典型的な記述に当てはまらないサブタイプ。カウンタータイプは次の通り:
SX1(T4やT8との誤認が多い)
SP2(T4やT6との誤認が多い)
SP3(T1との誤認が多い)
SP4(T1, T3, SX6, T7との誤認が多い)
SX5(T4との誤認が多い)
SX6(T1, T3, SP4, SX4, T8との誤認が多い)
SO7(T2との誤認が多い)
SO8(T2, T6, T9との誤認が多い)
SO9(T2, T3, T6, T7との誤認が多い)