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エニアグラム タイプ3:自己保存(SP3)※カウンタータイプ

2025年2月16日日曜日

SP エニアグラム サブタイプ タイプ3 生得本能

エニアグラム・生得本能(本能のサブタイプ)サブタイプ別の詳細な特徴、海外書籍情報の翻訳・まとめ

タイプ3:自己保存(SP3)の詳細

生得本能・自己保存におけるタイプ3の「虚栄心」

タイプ3の虚栄心が自己保存本能によって歪められると、自らの安全や生存に強い関心を抱くようになり、「私は生産的で、責任感があり、『善良』である」と信じ込むことで虚栄心を表現するようになります。これは、SO3のように名声や地位を求めるためでも、SX3のように魅力的で望ましい存在になろうとするためでもありません。SP3は「自分が渇望する安全をもたらしてくれると信じるものを手に入れるため」に、自らを偽るのです。

すべてのタイプ3は自らのイメージを売り込もうとしますが、このサブタイプは、一見すると自分のイメージを気にしていないように装います。あからさまな自己顕示を避けながら、「信頼できる」「役に立つ」「勤勉な」人物として振る舞います。この点において、SP3のモットーは次のようになります。

「解決できない問題はない」。SP3は常に行動し続け、やるべきことが尽きることはありません。彼らの根底には、「やるべきことがなくなれば、自分は存在しない」という思考があります。何かをしていないと落ち着かず、心や手を縛るものがないと、一人でいることに耐えられません。自己とのつながりがなく、「私の存在は、私の行為そのものである」と考えます。これは苦しみの原因となります。彼らは自己を認識したくないわけではなく、むしろ認識したいと願っています。しかし、SP3には確固たる自己がありません。そこにあるのは、ただ「彼らの行為」だけなのです。

イチャーソはSP3を「セキュリティ(安全)」と呼びました。これは、安全や権力、金銭、地位への欲求を意味します。そして、この欲求が効率性を求める傾向を生み出し、自らの生産性を通じて自己を認識することにつながります。ナランホはSP3を、「自分が他者から信頼できる人物のように見えること」と「自分の存在そのもの」とを混同し、自らの動機に無自覚なまま、役割や行動、成果と自己を同一視してしまう人と説明しました。

クラウディオ・ナランホ

Naranjo, C. (2014). "Psicología de los eneatipos: Vanidad" (Translated by members of the community, trait structure translated by mel)

最高であること、役に立つこと

欺瞞と誘惑が入り混じる環境で育ったことが、このサブタイプにとって不信感や危機感の根源となる場合があります。幼少期の記憶として、「『あげるよ』と言われたのに、実際には何も与えられなかった」という経験が刻まれています。それは、単なるお世辞や空約束にすぎず、子供は自分を世話するはずの人を信頼できなくなってしまいます。

そのため、SP3は相手の「ニーズ」を素早く察知し、相手に尽くし、相手にとって都合の良いことをする能力に長けています。

危険な環境で育った子供たちは、さまざまな方法で自分を守ろうとします。SP3がよく取る方法は、注目を浴びないようにし、感情を表に出さず、じっとして無表情でいることです。ハーマンが指摘するように、彼らは「内面の葛藤を身体的に表現することを避けます」。そして、こうした対処法が通用しなくなると、「子供は自動的な服従を示すことで虐待者をなだめようとします」。同様に、将来SP3となる子供たちは、状況をコントロールするための唯一の手段として、「良い子」であろうとすることに必死になります

SP3には、親からの暗黙の心理的放棄を経験しているケースが多く見られます。幼い頃から彼らは、人生を乗り切るために次のような行動を身につけていきます。邪魔にならないようにする、問題を起こさない、目立たないようにする、親の世話をする、そしてあらゆる問題を解決する。この態度は時間とともにますます「強固なもの」となり、最終的には次のような思考へと変わっていきます。「私は最高でなければ価値がない」「役に立たなければ、私は存在できない」。SP3が常に「最高であること」や「役に立つこと」にこだわる背景には、「見捨てられたくない」という深い心の叫びがあります。

自立

SP3の中心的な特徴の一つは、「自分の力」だけで物事を成し遂げようとすることです。自らのリソースを駆使し、状況を解決する能力は、自己の有能さと自己イメージを強化する要素となります。すなわち、「私は高い問題解決能力と効率性を備えた自立した人間である」という自己認識を形成します。しかし、この自己イメージは、SP3の仮面の裏に隠された、根深い不器用さや恥の感覚を補うものでもあります。これらの感情は幼少期に抑圧される一方で、「能力の向上」や「成果」は周囲から肯定的に評価されてきました。そのため、SP3は子供時代において、言語の習得、歩行、大人としての責任感の発達が早い傾向にあります。

コントロール

コントロールとは、苦悩の裏返しです。タイプ3にとって、苦悩や恐怖は圧倒的なものであり、決して許容できるものではありません。そのため、SP3は内面的な苦悩を避けるために、外部の世界に意識を向け、内なる世界には注意を払いません。その結果、SP3は外部からのあらゆる要求に応えようとします

この特徴は、「人生はコントロール可能であり、そうあるべきだ」という極端な考え方につながります。つまり、「自分の内面は何もしなくても自動的にコントロールされている」と感じており、「内的な葛藤を抱え込まず、休むことなく、絶え間なく自己浄化が行われる」と考えています。そのため、SP3は他者の怒りや対立をいかなる形でも受け入れることができません。しかし皮肉なことに、SP3は物事を成し遂げ、自らの信じるやり方で行動しなければならないという強い衝動を抱えています。そのため、他者に対しても、自分自身のあり方に対しても柔軟性を持たせることが極めて難しくなります。

カメレオンの特徴の一つに、それぞれの目が異なる方向を向いていることが挙げられます。SP3もまた、まるでそのように振る舞います。片方の目で周囲の人々をコントロールし、もう片方の目で自分の行動に集中しているのです。

このコントロールへの欲求は、安全を確保しようとする本能に根ざしています。SP3は日常生活(家の中の秩序や物の配置)、家族(アドバイスや問題解決)、仕事に至るまで、あらゆるものを支配しようとします。彼らのコントロールは、共に暮らす人々を自分の安全のために動かそうとするものです。「あなたが私の考える『良いこと』をしてくれれば、私は安心できる」という発想に基づいています。しかし、彼らは自分が他者にどのように映っているかを自覚しておらず、その点においても現実を覆い隠しています。さらに、SP3の持つ大きな傲慢さ、すなわち「私は物事を理解しているが、あなたにはそれがわからない」という態度は、実のところ、他者や人生そのもの、変化、コントロールの喪失に対する隠れた恐怖から生じています。

活発に動き回る

SP3のもう一つの側面は、マルチタスクをこなすことです。多くのことを同時にこなせばこなすほど気分が良くなります。この意味において、行動はSP3の活力の源であり、マルチタスクは満足感をもたらします。したがって、SP3にとって忙しくしていることは安全を感じる手段であり、素早く次々と物事を処理することは、自分をコントロールする方法なのです。

マルチタスクには二つの役割があります。一つは、自分の能力と力の感覚を強化することです。「自分はどれだけ優秀で、どれだけ賢いか」という自己イメージを維持し続けることで、内面的な不器用さを隠すことができます。そのため、この自己イメージは常に強化される必要があります。もう一つは、内面世界との接触を避ける手段としての役割です。つまり、マルチタスクに没頭すればするほど、SP3は「自分自身と向き合うこと」が極めて難しくなっていきます。

役立つことへの強迫観念

空虚感と切り離せないもう一つの特徴は、無意識のうちに他者のニーズに応えようとする傾向です。これは、「満たされない」という空虚さを抱え続けることに耐えられないために生じるものであり、その根底には「他者と真に触れ合うこと」への深い恐れがあります。SP3は現実とどう向き合えばよいのか分からず、不器用さを隠そうとします。その結果、「ノーと言えない」状態になりがちです。つまり、自分を守ることも、求めることも、対立することもできず、表面的には相手のために尽くすことで対立を避けようとします

他者のニーズに応えることには、二つの側面があります。一つは、相手との対立を避けることです。相手が自らのニーズが満たされないと感じなければ、フラストレーションを覚えることもなく、その怒りや破壊的な感情がSP3に向かうこともありません。もう一つは、SP3自身が他者のことに忙殺されることで、自分自身に向き合うことを避けられるという点です。「自分には何も必要がない」と思い込むことで、表面的な強さと完璧さを維持し、「自分を掌握できている」という感覚を得ることができます。この感覚は、自分が他者にとっての基準となる人物になり、居場所を得ることでさらに強化されます。

また、他者を助けたいという強迫観念は、しばしば自身のニーズの投影でもあります。この意味で、SP3は「助けを求めること」「他者から受け入れられることを許すこと」「強さという役割を手放すこと」「弱さを見せること」「謝罪すること」「ノーと言うこと」、そして「自分の人生を生きると同時に、他者が自分の人生を生きることを許すこと」を学ぶ必要があります。

参考となる人物になる

先述の通り、もう一つ考慮すべき特性は「参考となる人物」になることです。これは、他者を助けたいという強迫観念と深く結びついています。自分が不十分であるという葛藤を抱え続けないために、他者から期待されることを実行しようとする傾向があります。この態度は、「沈黙する」「じっとしている」といったことができなくなる原因となり、結果として、あらゆる場面でリーダー的な立場を取る傾向につながります。ただし、SP3のやり方は決してあからさまではありません。むしろ、自分が必要とされる存在となるために、関係性のネットワークを巧みに築いていくのです。常に話すべきことや提供できるものを持ち続けることで、SP3は周囲の人々との依存関係を生み出します。

SP3は、善意をもって振る舞うことで、会話の流れを望ましい方向へ導くことができます。彼らは常に他者からの承認を求め、自分に期待されていると思うことに自らを適応させ、感情を調整します。特徴的なのは、相手の話を最後まで聞かないうちに自分の発言を準備し、発言のタイミングを狙っていることです。本人は「適切な発言をしている」と考えていますが、実際には相手が話したこととほぼ同じ内容を、自分なりの言い回しで繰り返しているにすぎません。無意識のうちに「自分の存在を確立するための楔」を打ち込もうとしているのです。

同調

SP3の同調傾向を生存戦略の一つとして捉えると、「他者のために存在すること」が彼らのライフスタイルの一部となっていることが理解できます。この側面において、SP3は非常に直感的な人物へと成長します。その点では、動機はまったく異なりますが、タイプ9と似た特徴を持ちます

「自分自身でいることの痛み」「個であることのリスク」「恐れ」といったものは、周囲の期待に応える行動の中に隠されています。これは、「自分のために何をすればよいのか分からない」という実存的な空虚感を覆い隠す、自動的な行動パターンです。SP3は、誰かが自分を動かしてくれなければ、どこへ向かえばよいのか分からなくなってしまいます。そのため、彼らは絶え間なく行動し続けようとします。

他者との分離や一体化は、SP3が自分の力を感じる手段の一つです。善良さを通じて依存関係を生み出すことで、「自分は必要とされる存在である」という認識が強化されます。しかし、それにより、一人でいることや、自分の感情・ニーズ・限界を認識することが非常に難しくなります。さらに、この一体化や「他者のために存在する」という在り方は、物事がうまくいかなかったときに、自己の存在・感情・欲求に対する責任を回避し、他者に責任を転嫁することに繋がる恐れがあります。

他者の視線や承認なしには、自分が何者であるか分からないというこの感覚は、タイプ9が経験する「融合」と似ています。しかし、タイプ9の融合が「無意識的で受動的な服従」であるのに対し、SP3の場合、その背景には「孤独を避け、愛されるために助け、助言し、耳を傾ける」という意図があります。SP3にとっての同調は、長期的な投資のようなものです。そのため、タイプ9の融合と共通する要素として「忍耐」「自己抑制」「慎重さ」「持続力」といったものが挙げられます。

誤りの排除

善良さと効率性のイメージを保つために、SP3は誤りを許しません。SP3は、思考と行動を区別せず、考えを十分に整理する前に行動に移します。SP3にとって最初の「間違い」とは、自分自身の内面に目を向け、「利己的」になり、自分の望みに集中することです。

誤りを犯したくないという強いこだわりは、「否定されること」や「拒絶されること」への恐れから生じます。これはSP3にとって極めて深刻な問題です。彼らにとって、拒絶されることは「存在の否定」と同義であり、誰かが自分のやり方を批判することは、そのまま「自分という存在そのものが否定されること」だと感じます。要するに、「自分の行動が批判されることは、自分の存在の抹消と同じである」と考えるのです。

自己の完成

SP3のもう一つの特徴は、「自分を高め続けること」をライフスタイルとすることです。単に「より良いことをする」だけではなく、「より良い人間になる」ことを目指します。自分に期待される価値観に適応することで、「自分は適切で完璧な人間である」という認識を強化します。

これは、虚栄心を「適切なレベル」に保つための方法でもあります。つまり、目標の水準を下げることなく、常に少しずつ前回の基準を超えようと努力し続けます。他者の前でも、自分自身に対しても、「より良くあり続ける」ことをSP3は自分に課しています。SP3は、物事を上手くこなそうと努力します。自分を向上させるために努力する点では、道徳的な完璧主義者であるタイプ1と似ていますが、タイプ1が倫理観に基づいた完璧主義であるのに対し、タイプ3は行動によって自己の完成を目指します。この立場から、SP3は「物事が円滑に進むためには、平穏無事でなければならない」と考え、ミスを避け、できれば最初から完璧にこなすことを、自分だけでなく他者にも求めます。

SP3に典型的なのは、「自分がすでにできることを、他の人にはやらせない」という考え方です。これは、「自分のほうが他者よりも上手く、短時間で物事をこなせる」という信念に基づいています。時間を効率的に使うことが重要なので、より多くのことをこなすための時間を確保しようと、素早く行動します。こうして、自分の効率性と能力の高さを実感しようとします。SP3にとって、「虚栄心によって自分を忘れる」とは、疲弊しながらも、自らのエゴをさらに肥大化させることにほかなりません。

秩序

SP3は、コントロールを失い、感情が溢れ出すと、通常、自分自身や関係する人、状況に対して怒りを覚えます。その理由は、SP3が「感情など何の役に立つのか」と考える傾向があるからです。彼らは、感情は単なる時間の無駄であり、何の解決にもならないものとみなします。SP3にとって、感情とは秩序を乱し、「すべてをコントロールしている」という感覚を崩壊させる厄介な要素なのです。

完璧主義と結びついた秩序は、SP3の生活において極めて重要な価値観です。彼らは、家の中の物理的な整理整頓から、家族関係、仕事に至るまで、あらゆる側面において秩序を保とうとします。

自己要求

自己要求は、まるで暴走する力のように、SP3を「自分自身との分断」へと導きます。物事をあるがままに受け入れることができず、嫌な感情(たとえば、誰かへの怒り)を抑え込むことが難しくなり、さらに「もっと良くならなければならない」というプレッシャーを自分にかけます。

自己要求は、誤りを許さない姿勢や、計画通りに物事が進まないことへの強い抵抗から来ています。SP3は多くの努力をしますが、その努力がうまくいかないことがよくあり、その結果、内に溜め込んだ怒りが大きくなっていきます

基本的に、SP3は「何があっても誰にも負けない」「すべてを自分の力でコントロールしたい」「他人の動きを見逃さず、思うように結果が出なかったときは自分を責める」という態度を取ります。だからこそ、彼にとって「降参すること=負けること」だと感じ、目標を達成するためにできる限りの方法で問題を乗り越えようとします。

売り込み方に長けている

SP3が周りに与えるイメージは、「安全で信頼でき、親切で、いつも頼りにでき、強くて自立していて、助けを必要とせず、何でも一人でこなせる、負担をかけず、楽しい時間を過ごさせてくれる、怒らない、物事をスムーズに進められる、対立を避ける人」というものです。ナルシシズム的なタイプ7のように自己満足のために賞賛を求めるのとは異なり、SP3のイメージ作りは「周りに受け入れられるため」という目的があります

そのため、SP3は愛されやすい人物であることが多いですが、同時に「便利で卒なく仕事をこなしてくれる人」として認識されることもあります。最終的には「無難すぎて印象に残らない人」と感じられてしまうこともあります。

クラウディオ・ナランホ

Naranjo, C. (2012). "27 personajes en busca del ser"

タイプ3自己保存 ─ セキュリティ

エニアグラムのタイプ3を全体的に捉える場合、ソーシャル的、セクシャル的な表現に目を引かれるかもしれません。しかし、SP3を典型的な「タイプ3の虚栄心を持つ人」と同様に扱うのは誤りです。なぜなら、SP3の人々は、他のタイプ3のように明確に虚栄心が強い人には見えないからです。これは、SP2が典型的なタイプ2のプライドを示さず、いわゆる「プライドの高い人」には見えないのと同様です。SP3もまた、外見的には典型的なタイプ3の虚栄心が見えづらいタイプです。精神分析には「カウンター恐怖症」という概念があり、これは内面の恐怖を隠すためにあえて大胆な態度を取る傾向を指しますが、SP3はこの虚栄心バージョン、いわば「カウンター虚栄心」を持つ人々です。彼らは自分の虚栄心を隠すために、虚栄心を感じさせないような態度を取っています

長年の観察から、私はこの「カウンター〇〇」という現象が他のエニアタイプにも見られることに気づきました。例えば、SP1は怒りを表に出さず、慈悲深い態度を取って自己防衛を図りつつ、内面でその怒りを抑圧していることがあります。

SP3があまり虚栄心が強くないように見えるのは、彼らが「良い人間であろう」と強く決意しているからです。たとえば、「良い母親」や「良い主婦」など、完璧なモデルに従おうとする姿勢がそれに当たります。こうした態度を取ることが、虚栄心を持つこと自体に対する暗黙のタブーを生んでいます。そのため、SP3は、タイピングの経験が浅い人々からは、タイプ1や他のタイプと混同されがちです。

では、SP3の神経症的なニーズとは何でしょうか。彼らが何よりも求めるものは何でしょうか。表面的には、SP3は「善良であろうとすること」を最優先にしているように見えるかもしれません。しかし、「善良であること」という価値観はエニアグラムのすべてのタイプに共通する普遍的なものです。確かに一部の人々はそれに反発することがありますが、「善良であること」を求めるのはほぼすべての人々に当てはまります。そこで、SP3に特有なのは、イチャーソが強調した「セキュリティ(安全)」の概念です。SP3は安全が脅かされると、特有の「自律性」を発達させる傾向があります。十分に世話を受けられなかったSP3は、幼少期から自分で自分の面倒を見ることを学び、やがて他者の世話もするようになります [1]。SP3の周囲には「セキュリティ」の雰囲気が漂い、問題解決の専門家のように見えるため、しばしば助言を求められる存在になります。しかし、安全に執着するあまり、SP3は「最も実用的で有用なもの」に過剰に関心を向けてしまい、その結果、人生が過度に単純化されてしまうことがあります。さらに効率を過度に重視しすぎてしまって、非効率なほどに効率性を追求してしまうという、本末転倒な状況に陥ることもあります。

サンドラ・マイトリ

Maitri, S. (2001). "The Spiritual Dimension of the Enneagram"

タイプ3自己保存 ─ セキュリティ

SP3は、内面的な安全を、「十分な資産と、社会的に安定した地位」と同一視します。この目的のために、彼らは自身の生存を確保しようと過酷な努力を続けます。SP3は常に自分の生存が危険にさらされているような感覚を抱いています。SP3には、休みなく働き続けるワーカーホリックや、莫大な財産を築いたにもかかわらず、それでもなお自分はまだ安泰ではないと感じる「自分の力で成功した人物」が含まれます。ここで、「莫大な富を蓄えれば、自分の魂に欠けている安心感を得られる」という、自分自身を欺くための「嘘」をつくという悪癖が生まれます。これ以外にも、SP3は自分が切望する安心感を得られるものを手に入れるために、嘘をつくこともあります。

ベアトリス・チェスナット

タイプ3(自己保存)の説明(2021)

Chestnut, B. (2021). "The Enneagram Guide to Waking Up"

SP3は、外見だけでなく内面でも優れていたいと願っています。彼らは、社会的合意によって定められた役割で良い模範を示すことに焦点を当てます。そのため、27種類あるエニアグラムのサブタイプの中で、最も極端なワーカホリックになりがちです。SP3の生存戦略は、物質的な安定への不安を引き起こす自己保存本能によって支えられ、彼らは働き続けます。SP3は良いイメージを示したいと考えていますが、「善良でありたい」という強い気持ちがあるため、過度に自己顕示欲を示したり、業績を誇示することを避けようとします。そのため、SP3はSO3(虚栄心が強く、競争心も旺盛なサブタイプ)とは異なり、より控えめで、虚栄心が少なく、競争心もそれほど強くありません

もしあなたがこのサブタイプであれば、ペースを落とすのがとても難しく、場合によっては不可能に感じるかもしれません。生き残ることや善良であり続けることへの不安が、常に「働き続けなければならない」と感じさせるからです。あなたは非常に自立しており、他の人に頼ったり、他の人と関わったりすることが難しいと感じることがあるかもしれません。あなたは良く見られたいと絶えず努力し、物事を正しくやりたいとも思っています。しかし、タイプ1とは異なり、何が「正しい」かは他人の評価や外的な基準で判断します。あなたは深い感情を感じたり、弱さを見せたりすることが難しいかもしれません。また、過度に謙虚になり、良く見られたい、善良でありたい、良いことをしたいという気持ちが繰り返し湧いてくることがあるでしょう。いずれにおいても、心からリラックスして満足感を得ることが難しいかもしれません。

タイプ3(自己保存)の説明(2021)

Chestnut, B. (2021). "The Complete Enneagram"

SP3は、虚栄心がないことに虚栄心を抱いています。このタイプ3は、他人から賞賛されることを望んでいますが、その願望をあからさまに表に出すことを避けます。見た目の良さだけでなく、善良であろうと努めることがSP3の特徴です。彼らは、人がどうあるべきかという完璧なモデルに従い、善良な人間であろうと決意しています。完璧であることは美徳を意味し、美徳は虚栄心の欠如を示すと考えています。SP3は、善良であること、勤勉であること、効果的かつ生産的であることを通じて、安心感を求めます。

タイプ3(自己保存)の説明(2021)

Chestnut, B. (2021). "The Complete Enneagram"

SP3:「セキュリティ」(カウンタータイプ) [2]

イチャーソに倣い、ナランホはこのサブタイプを「セキュリティ」と名付けました。SP3は、物質的・経済的な安定を得ることや、物事を効果的にこなす能力を身につけることで、安全を確保しようと懸命に努力します。彼らは、自立し、自給自足でいることに強いこだわりを持ちます。つまり、「自分自身や他者をどのように世話するか」を理解し、それを実行できることが重要だと感じています。

このサブタイプの人々は、幼少期に十分な保護や資源を得られなかった経験を持つことが多いです。そのような環境に適応するため、SP3は「他者の助けを借りずに、自分で自分を支える能力を身につけなければならない」と学びました。安全が脅かされる状況に直面すると、SP3は特に「自立」を重視するようになります。

この「安全」への強いこだわりは、周囲の人々にも影響を与えることがあります。SP3は安定感を漂わせる人物であり、人々はしばしば彼らにアドバイスを求めます。彼らは表面的には冷静で整然とした印象を与え、まるで全てを掌握しているかのように見えます。しかし、実際には常に不安を抱えています。彼らは実行力があり、問題解決や質の高い成果を達成することに長けています。非常に懸命に働きますが、そのストレスを露わにすることはありません。彼らは一般的に経済的に安定しており、高い生産性を維持し、「すべてをコントロールしている」ように見えます。しかし、SP3自身の報告によると、彼らが求める安全を得るために費やす膨大な努力の裏には、常に根深い不安が存在しています

SP3は、何をするにしても「最高品質の模範」となることを目指します。自分が担う役割が何であれ、最高の親、最高のパートナー、最高の労働者、そしてあらゆる分野で最も優れた人物でありたいと考えます。これは、ただ「良く見られたい」というだけではありません。SP3は、実際に「良い人間であること」に価値を置いています。彼らがこうした努力をする理由は二つあります。一つは、安全を確保するため、もう一つは、あからさまに虚栄心を見せることなく、他者の称賛を得るためです。SP3は、「自分が物事を上手くこなすからこそ称賛されたい」と考えます。ただ魅力的なイメージを持つだけでなく、可能な限り最善の方法で物事に取り組み、そのイメージにふさわしい生き方をしようとします。また、「理想的なモデル」に適応しようとするあまり、自分の感情を無視する傾向があります。

完璧な模範に従うということは、つまり「高潔な人間になる」ことを意味します。そして「高潔な人間」には「虚栄心などありません」。この意味で、SP3は「自分の虚栄心のなさ」に対する虚栄心を持っているといえます。つまり、他の多くの人々と同じようにSP3も、他人から「成功者」として見られたいという欲求を持っていますが、自分がこの欲求を持っていることを、他人に知られたくないのです。「人に良く見せるために、意図的に努力している姿」を他人に見られることを避けようとします。なぜなら、彼らは「本当に良い人、高潔な人は虚栄心を持たない」という倫理観を持っているからです。そのため、SP3は「自分が人々から良いイメージを持たれることを望んでいる」ことを秘密にしたがります。自己認識の程度には個人差があります。中には「自分の良いイメージを賞賛してもらいたい」と自覚し、それを認めるSP3もいます。しかし、多くのSP3は、それを人に知られたくないと考えています。さらに、一部のSP3は、「他者の承認を求めることは間違っている、または浅はかである」と強く信じているため、承認欲求を持つことを、自分自身にさえ許さないこともあります。彼らは、「完璧であること」を強く望むため、虚栄心を持つことを自らに許さないのです。

SP3は、タイプ3の「虚栄心」の情念を否定するという意味で、典型的なタイプ3とは異なるカウンタータイプです。つまりSP3は「タイプ3らしくないタイプ3」です。他のタイプ3と同様に、SP3もまた虚栄心によって動機づけられていますが、その事実をある程度否定するため、彼らのキャラクター性は虚栄心に逆らう形で形成されます。また、注目を集めたいという虚栄心と、安全と自己保存を求める本能的な衝動の間には、根本的な対立があります。自分の業績をより公然と自慢するSO3とは異なり、SP3は、たとえ他の人に成功していると見られたいと思っていても、自分の長所を宣伝することを浅ましく感じるため、自身の功績や高い地位について語ることを避けます。SP3は、本当に謙虚である場合と、謙虚さを表面的に装っている場合の両方があります。

このサブタイプは、欺瞞の精神的習慣において「反欺瞞的」な側面も持っています。つまり、真実を語ろうとする傾向があるのです。SP3の欺瞞は、より無意識的なレベルで起こります。タイプ3は、物事を行う際の「自分の良いイメージ作りに役立ちそうな理由」と「自分の本当の気持ちや信念」とを混同することが多く、SP3自身、自分の真の動機を理解していないことがあります。

SP3は強い仕事中毒の傾向を示し、安全を確保するために非常に熱心に働こうとします。彼らは自立し、自分の人生をコントロールしていると感じることを強く求めます。また、すべてを自分の手で成し遂げる責任を感じており、時には全能感を抱くことさえあります。コントロールへの欲求と根深い不安を抱えており、助けが必要になったり自律性を失ったりすると、強い焦燥感やパニックに陥ることがあります。

このサブタイプの安全に対する強い欲求は、人生を過度に単純化し、関心や焦点を「実用的で役に立つもの」へと狭める傾向を生みます。彼らは、自力ですべてを対処でき、周囲の人々にとって物事がうまく運んでいることを確信する必要性を強く抱いています。弱さを見せることはなく、「自分がすべてをやるべきだ。なぜなら、そのほうがうまくいくから」と考えることがあります。自分のコントロールを超えた状況に直面すると、混乱し、内面的に迷い、身動きが取れなくなることがあります。そして、コントロールを取り戻そうとするあまり、支配的になることもあります。SP3はタイプ3の中で最も頑固です。

仕事、効率、安全に多くのエネルギーを注ぐことで、タイプ3の人々には他者と深く関わるための精神的・感情的な余裕がほとんど残されないことがあります。人間関係を維持しようと努力するものの、深いつながりを築くのに苦労することがあります。SP3、特に自己認識の低いSP3が関係を築く場合、そのつながりは表面的になりがちです。彼らは感情を抱くことを時間の無駄と考えてしまう傾向がありますが、それが親密な関係を築く妨げとなります。なぜなら、真の関係は、お互いが自分の感情や「本当の自分」と向き合うことで生まれるものだからです。

SP3がタイプ3として認識されるのは難しいかもしれません。彼らはタイプ1やタイプ6と混同されやすい傾向があります。SP3は、厳格さ、責任感、自立心といった特徴からタイプ1のように見えます。また、タイプ1と同様に、自らの行動を通して、美徳の模範であろうとします。しかし、SP3はタイプ1とは異なり、より速いペースで行動し、たとえ自覚していなくても自分のイメージ作りに注意を払います。また、タイプ1が内面的な善悪の基準に従うのに対し、SP3は社会的合意によって判断される完璧な行動規範に適応しようとする点で区別できます。SP3とタイプ6の違いは、SP3が根本的にイメージ志向であり、不安を感じるとさらに懸命に努力するのに対し、タイプ6はそれとは別の方法で安心感を求める点にあります。また、タイプ3はタイプ6と同様に自らのアイデンティティに疑問を抱くことがあるものの、タイプ6と違って、一般的には過度の疑念や自己探求によって生産性が低下することを許しません

ハイキ

The Haiki Enneagram Website

自己保存タイプ3:セキュリティ・実行者

これは、筆者らが真にカウンタータイプとみなすものです。全タイプにカウンタータイプ自体は存在しますが、SP3ほど明確に「カウンタータイプらしいカウンタータイプ」はありません。SP3は、通常のタイプ3とは全く異なる形で自己保存を行うため、典型的なタイプ3には見えません。そのため、多くの場合、最初はタイプ6などの他のタイプと誤認されがちです。SP3の場合、彼らは虚栄心への情熱を安全への情熱へと変換するため、タイプ6のように見えるためです。SP2がタイプ2であるにもかかわらず、あまりタイプ2らしい「プライド」を感じさせないのと同様に、SP3も強い「虚栄心」を持っているようには見えません。少なくとも、筆者らが一般的に理解する「虚栄心」という概念においてはそうです。したがって、クラウディオ・ナランホが的確に述べたように、SP3では「カウンター虚栄心」の人物を見ることができます。実際、SP3の多くは、虚栄心の強い人を他の誰よりも苛立たしく感じることが多いため、最初から自分をタイプ3だと認識することはありません

SO3とは異なり、自然な状態のSP3は「善良な人」であろうとする傾向が強いです。それは、必ずしも自分の仕事に優れているという意味だけでなく、善良な人に見られたいという欲求も含まれています。そのため、SP3は善良なタイプ9のように見えることさえありますが、タイプ9に内在するマゾヒスティックな雰囲気はありません。称賛を受けるだけでは、心が本当に求めているものを完全には満たすことはできません。それでも、SP3は、精神的な教師や科学者、あるいはSP3にとって重要な環境に存在する重要人物に対して、強い憧れを明白に抱くことがあります。

ある意味で、このサブタイプの「行動すること」への強迫観念、常に「行動を通じて物事を成し遂げようとする傾向」が、喜びに対して心を開くことを妨げています。そのため、SP3が仕事(あるいは情熱を注ぐ他の環境、特に尊敬する人々がいる環境)を生活の中心に据え、喜びや日常生活の他の側面に無関心でいることは、決して不思議ではありません。マテウ [3]が的確に述べているように、SP3は「行動すること」への情熱を持っており、まさに「実行者のタイプ3」と呼ぶにふさわしいサブタイプです。特に女性のSP3は、粘り強さを持つSP4と混同されることがあります。

彼らは過度に責任感が強く、絶えず何かをしています。この「行動すること」を通じて、彼らは感情から切り離されています。SO3ほど冷淡ではありませんが、他者との真の人間関係を築くことが難しいことが多いです。注目を浴びたくないため、それを他者に見せることはありませんが、他者の視線や承認、そして何よりも受け入れられることを、隠れた場所から切望しています。彼らは結果を得ること、そしてそれを達成するための計画を立てることに集中しすぎて、自分の価値は「自分がどうであるか」ではなく、「自分は何を得たか」によって決まると感じていることがあります。このサブタイプは、タイプ6と同様に、自慢するためにお金を欲しがるわけではなく(むしろそれとは正反対のタイプです)、危険で不確実な状況を避け、「危険から守られている、安全である」と感じるためにお金が必要だと感じています。

カルメン・デュラン、アントニオ・カタラン

Durán, C. and Catalán, A. (2009). "Los engaños del carácter y sus antídotos"

SP3:セキュリティ ⇒ 実績

このサブタイプでは、お金や所有物などを通じて安心感を得るという欲求が前面に出ます。「所有すること」が、彼らがどのような人間であるかを示す象徴となります。つまり、自分の面倒を見ることができ、自分や他者が望むものを手に入れることができる人であることの証となるのです。望むものをすべて手に入れ、それを活用しながら社会で行動する能力を発揮し、実績を上げることが、自立感や自己効力感を生み出し、無力感を拭い、安心感をもたらします。私たちは、SP3の神経症的な欲求を指す言葉として「実績」という用語を提案します。

ラ・ミラダ・リブレ

Psychology of Ennea-types Volumes by Claudio Naranjo Interpreted by La Mirada Libre

SP3:セキュリティ

SP3は、安心感をもたらす行動を取った後にのみ、家族の役割を受け入れるようになりました。家族は彼らのニーズを理解していなかったため、SP3は目立たないよう慎重に自分を示す必要性を感じています。それは、「虚栄心を持たないこと」を誇りとする、いわば「虚栄心のない虚栄心」として表れます

彼らは、自分の感じることや望むこと、必要とすることではなく、周囲から期待されていることを優先して行います。善良であろうとする強い衝動を持ち、他者から向けられる破壊的な態度を直視しようとしません。そのため、タイプ1と混同されやすいですが、彼らの完璧主義は優越感として現れるのではなく、状況によっては意図的に間違いを犯すことさえあります

SP3は、物事をうまくやりたいという完璧主義的な傾向を持ち、安心感を提供します。つまり、「自分の計画通りに物事を進めることで安定をもたらす人」としての役割を果たします。彼らが行動を続けるための基盤は、他者に受け入れられることによって築かれます。

SP3は、愛する人と向き合うことを非常に困難に感じます。なぜなら、自分は愛されないのではないか、あるいは見捨てられるのではないかという恐れ(他のタイプ3と同様に、見捨てられることへの恐怖)を抱いているからです。また、馬鹿にされたり、間違いを犯したりすることへの強い恐れも伴います。

SP3はSO3とは異なり、最も安全な車を選び、職場に最も近い家を選ぶ傾向があります。彼らは仕事に完全に没頭します。なぜなら、仕事は「自分が受け入れられず、見捨てられるのではないか」という不安を感じずに済む領域だからです。失敗はSP3に大きな不安をもたらすため、リスクを避ける傾向があり、SO3ほど高い目標に挑戦することはありません。

また、SP3は他人に仕事を任せるのが苦手で、「大丈夫、私がやります」が口癖です。これは、すべてを自分のコントロール下に置き、自分の努力を認められたいという欲求を表しています。同時に、自分こそが物事を最もよく理解している人物だと見なされたいという思いもあります(ここでも、SP3は「実行すること」に重点を置いていることがわかります。これは、SO3が現場の仕事を他人に委ね、最終的な成果や評価を得ることを重視するのとは対照的です)。

危機的な状況では、感情が抑制され、行動が優先されます。SP3は軽蔑や批判を受け入れられず、特に公の場での批判は耐え難いものと感じます。

もしSP3が脆弱な状態にあるときに、相手が期待に応えられない場合、SP3はその相手を許しません。また、相手に失望させられる可能性があると感じたときは、あらかじめ距離を置いたり無視したりする傾向があります。彼らは、自分が持っている(ただし、それは見せかけのものである)不屈さを、相手にも求めます

自己要求の厳しさ、コントロール、秩序、セールス能力、他者を助けたいという衝動、自立心、有用性、そして最高であろうとすることは、このサブタイプの特徴です。

SP3の動きは「他者に向かう」ものであり、タイプ3のサブタイプの中で最も活動的で本能的なタイプです。タイプ3は、基本的に感情主導の性格を持ちます。


出典:
本記事はPDB(Pdb: The Personality Database)様のwikiであるhttps://wiki.personality-database.com/様の上記リンク先ページを日本語へと翻訳し、訳者判断でアンダーラインを引いたものです。CC BY-NC-SA 3.0を継承しています。


訳注

  1. ^ SP1とかなり類似した背景を持つ場合がある。
  2. ^ カウンタータイプ:3種類の生得本能のうち、各タイプの典型的な記述に当てはまらないサブタイプ。カウンタータイプは次の通り:
    SX1(T4やT8との誤認が多い)
    SP2(T4やT6との誤認が多い)
    SP3(T1との誤認が多い)
    SP4(T1, T3, SX6, T7との誤認が多い)
    SX5(T4との誤認が多い)
    SX6(T1, T3, SP4, SX4, T8との誤認が多い)
    SO7(T2との誤認が多い)
    SO8(T2, T6, T9との誤認が多い)
    SO9(T2, T3, T6, T7との誤認が多い)
  3. ^ おそらく心理療法士のAssumpta Mateu。

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