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エニアグラム タイプ6:セクシャル(SX6)※カウンタータイプ

2025年1月8日水曜日

SX エニアグラム サブタイプ タイプ6 生得本能

エニアグラム・生得本能(本能のサブタイプ)サブタイプ別の詳細な特徴、海外書籍情報の翻訳・まとめ

タイプ6:セクシャル(SX6)の詳細

生得本能・セクシャルにおけるタイプ6の「恐怖」

セクシャル本能と恐怖の感情が組み合わさると、「自分は本当に魅力的だろうか」「自分には強さがあるのだろうか」といった自己不信を抱えた性格が生まれます。この不安から、SX6は「自分を守らなければ」「誰かに求められる存在にならなければ」と考え、自分の強さや美しさを必要以上に誇張して見せようとすることがあります。

SX6(タイプ6のセクシャル・サブタイプ)は、自分の恐怖に逆らう行動を取ることが多く(カウンター恐怖症的傾向)、威圧的な態度を使って相手を遠ざけたり、恐怖を隠そうとします。その行動は、「よく吠えるけれど、実際には滅多に噛まない犬」とたとえられることもあります。また、相手が信頼できるかどうかを見極めるのが得意で、敵だと感じた相手には警戒を続け、信頼できる相手には警戒を解くという特徴があります。

イチャーゾは、SX6を「強さ」と呼びました。彼らは恐怖心から「強い人間(マッチョな人間)を演じなければならない」と感じるため、防御的に攻撃的な態度や威圧的な行動を取る傾向があります。一方でナランホは、SX6が「弱く見られること」を恐れ、その恐怖を隠すために強さを誇示すると指摘しています。この姿は、象徴的に「立派な義肢をつけた去勢された男性」にたとえられます。これは、自分の欠点を隠し、より強い自分を演じようとするSX6の内面を表しているのです。

特徴的な構造

Naranjo, C. (2018). "La pereza psicoespiritual" (Translated by star_shine)

疑い深くて不安

このタイプの人にとって「疑うこと」は、ほとんど習慣や娯楽のようなものです。「生きるべきか、死ぬべきか?」と悩むハムレットのように、SX6の人はあらゆることに疑いを持ちます。「行くべきか、行かないべきか? 話すべきか、話さないべきか? 今食べるべきか、後にすべきか?」と延々と迷い、間違いのないタイミングを待っているうちに、話すべき相手は去り、食べ物もなくなり、時間はただ流れていきます。

SX6の人は「疑うことは正しい行動のために必要だ」と信じています。疑うことで時間を止め、行動しないことで被害を減らせると考えているのです。しかし、具体的にどんな被害を恐れているのかはわからないままです。

ただし、長く迷い続けることに耐えられないことも多く、何もしないことで生まれる不安や欲求不満、無力感にイライラします。我慢の限界に達すると、衝動的に行動を決めます。「行く」「話す」「リスクを取る」といった決断を下し、緊張から解放されますが、その後も疑念は残ります。そして、自分の決断を正当化するために、「これしか選択肢はなかった」と極端な立場を取ります。時には攻撃的で威圧的な態度を見せ、周囲や自分を納得させようとします

SX6の「疑い深さ」は不安から来ていますが、彼らはその不安を隠そうとします。不安を見られることで、他人に弱みを握られるのを恐れているのです。

無謀

恐怖を隠そうとして、カウンター恐怖症傾向を持つSX6タイプの人は、時に無謀で危険な行動に出ることがあります。「傷ひとつなく、恐れも知らず」危険に飛び込む英雄といった風情です。実際、危険に対して果敢に立ち向かいます。

それでもSX6タイプの人は無軌道な冒険を行うわけではありません。危険な場所をすぐ見分けたり、逃げ道を見つけたりする力が役立っています。リスクマージンを見積もるのが非常に得意です。

困っている人や守るべき人を見つけると、時に無謀な行動を取ることがあります。弱い人との対比が彼らに勇気を与え、その勇気が本当に危険な状況に立ち向かわせます。他の人がいる時だけでなく、一人の時でも、無謀な行動を取ることがあります。たとえば、スピードを出しすぎたり、安全ルールを守らなかったりする形で無謀さが表れることがあります。

SX6の根っこにある動機は、「恐怖に屈しない、強い人」という自己イメージを保ちたいというものです。リスクを感じると彼らは興奮しますが、この興奮が「自分は強い」という思いを強めます。

1990年代初頭のドイツでは、ネオナチによる攻撃が頻繁に発生していました。ある午後、街の中心でスキンヘッドの若者がトルコ人女性を攻撃しているのを見ました。アドレナリンが沸騰し、状況を考えずに私はそちらへ向かって走り、後ろからその若者をつかんで、力いっぱい引き離して叱責しました。驚いたその若者は女性を離し、私は一瞬の栄光を感じました。「無力な者を守った勝者」としてです。ふと振り返ると、少し離れた場所に同じような若者がさらに何人かいるのに気づきました。その恐怖でしばらく動けませんでしたが、周りにたくさんの人がいることに気づき、私はネオナチに向かって一歩踏み出し、「私はあなたたちを怖がっていない、周りのみんなが私たちを助けるだろう」と叫びました。私が大騒ぎをしたので、その若者グループは退いていきました。その時になってようやく私はパニックになり、震えながらも、同時にまた一つ、正当な戦いに勝ったという満足感を抱いていました。

挑戦的

SX6は常に挑戦的な姿勢を持ち続け、挑戦を通じて困難な状況に立ち向かうエネルギーを得ます。さらに、挑戦は自分の能力を証明するための試練でもあります。仕事での成功も、この挑戦する姿勢に基づいています。「反応的」な性格を持つSX6は、自分ができることや自分の価値を証明しようとする意欲によって、目標を達成することができます。挑戦を通じて自信をつける一方で、その過程で自分の実力や限界を冷静に見極めるのが難しくなってしまうことがあります。

カウンター恐怖症傾向のあるSX6には、時間の感覚が欠けていることがよくあります。制限に縛られたくないとか、または自分の行動や欲望に制限を感じることが耐えられないと感じるからです。締め切りが迫ることで生じる不安が、普段はためらって動けない彼らを奮い立たせ、行動する力を引き出します。

高校の初日、文学の先生が威圧的で脅すような口調で「このクラスの半分は学期の途中までに間違いなく退学することになるだろう。君たち程度の学力の学生が、名門校である我が校のレベルについていくのは難しい」と言いました。この時、私は自分の学力に恐怖を感じたと同時に、怒りを感じ、「なんだと馬鹿にしやがって!見てろ!」と思いました。この時のエネルギーがあったからこそ、私は過酷な学校生活を最後まで乗り越えることができました。

この挑戦は、相手を見下したいという欲求から来ることがあります。抑え込んでいた怒りや競争心を使って相手を貶める形で、巧妙で複雑なものになることもあります。

疑い深さ

不信感と支配欲は切っても切れない関係にあります。不信感を募らせるあまり、物事はすべて計画通りに進まなければならないと感じるのです。人生の自然な流れを信じることができないため、他人の能力や意図、そしてその人自身にも信頼を置けません。共に歩むことへの期待を持つことができません。

この感覚は、SX6が他人の提案を「何かを操作しようとする策略だ」と感じたときや、感情的で自分とは異なる関心を持つ人、または権力を持ち自分を搾取する可能性があると感じた人と接した際、特に強く表れます。SX6は何事も不信感というフィルター越しに見ることになります。

その結果、現実を理解し、次の行動を決めようとする過程で、彼らは偏執的な考えにとらわれ、迷路の中をさまようことが多くなります。そして、不信感が完全に彼の心を支配したとき、カウンター恐怖症的な反応として、非難を伴う攻撃に出るのです。

不安

タイプ6の人には「不安」がよく見られる特徴です。この不安は、「自分が壊される」や「消えてしまう」という根本的な恐怖から生まれています。このタイプの人は、恐怖を和らげようとしますが、不安という感情以外に触れることができません。もし、不安の裏に隠れた「恐怖」に直接向き合うと、自分を保つのが難しくなり、「自分は強い人間だ」という心の支えも壊れてしまいます。同じように、「悲しみ」や「痛み」といった感情にも向き合えません。これらの感情は、自分の弱さをさらけ出すものだからです。SX6の人にとって、「強い自分」でいることが、心のバランスを保つためにとても重要なのです。

偏執的態度(パラノイア的)

SX6の偏執的な態度は、「投影」という防衛機制と深く結びついています。 自分が受け入れられない部分や、自分にとって嫌な特徴を「投影」し、他人に押し付けてしまいます。そして、その相手が危険だと確信します。彼らは相手の一挙手一投足や視線を何度も頭の中で反芻し、「敵だ」「陰謀を企てている」といった意味を無理に結びつけます。思考は現実から切り離され、空想が「可能性」としての範囲を超え、「現実」として認識されてしまいます(もちろん、それは彼らが「確かだ」と感じているだけですが)。こうして現実と空想が入り混じり、彼らはそれを「事実」や「確かな真実」として信じ込むようになります。その結果、「攻撃されている」という感覚が、彼らにとっては本当の現実になります。そして、自分を守らなければならないと感じるのです。

こうした状況下で、カウンター恐怖症的な彼らは常に警戒を怠りません。「待っている間に、取り返しのつかないことが起きてしまうかもしれない」と考えて、行動を急ぎます。そうして、彼らは防衛的な攻撃に出ます。これは「敵が自分を倒す前に、こちらが敵を排除する」という考えに基づく行動です。クラウディオ・ナランホの指摘によれば、性的タイプ6は、この偏執的な空想に対処するために「威嚇」という手段を身につけています。しかし、攻撃と恐怖が互いに強化し合い、悪循環を生み出します。

彼は何度も考えた末、他人に対して断定的な判断を下しました。そして、その人々を『要注意人物、一定の距離を置くべき存在』としてラベル付けし、遠くから観察しました。この距離感が不信感や疑念をさらに強め、他人が自分の陰口を言っているように感じるようになりました」(B)

冷笑的な態度

SX6は、他人を深く信じられません。他人の親切や誠実さは、相手が本当に信用できると証明されるまで信じないという態度を取ります。そして、その疑念を皮肉や辛辣な言葉、批判的な態度で表現します。たとえば、友人に対して「助け合いが足りない」と感じたり、パートナーを評価し続けたり、同僚を「能力不足」と見なしたり、上司を「その立場にふさわしくない」と判断したりします。他人の感情や行動を本物だと思わず、「裏に何か隠された意図がある」と考え、その意図を暴こうとします

心の奥底では、こうした人たちは人間関係や愛にほとんど期待していません。そのため、物事を冷たく疑いながら生きる態度(冷笑的な考え方)に頼っています。こうすることで、冷たさや孤独を感じても、それがもたらす悲しみを避けているのです。

「他人の善意や喜び、熱意を見ると、それを皮肉っぽくからかいたくなるんです。自分の冷笑的な態度によって、世の中には本当に善意なんて存在しないんだと確信しました」(B)

こうした冷たい態度は、感情から自分を守るためだけでなく、本当の気持ちや人間関係に向き合う難しさを隠す「冷静さ」の仮面でもあります。また、このSX6には感傷的な人を「頭が鈍い」や「精神的に不安定」と見なす傾向もあります

「何度もこの冷めた態度に助けられました。でも、そのあとに残る苦い気持ちは、少し素直になる方が良いと気づかせてくれました。結局、この態度は常に自己防衛のためでした。他人に傷つける気を失わせるためのものだったんです」(C)

一方で、この冷たい態度は、人間関係を遠ざけてしまうことがあります。自分が感じていることと考えていることの間にも距離を生み出し、結果的に「魅力を感じにくい人」と思われることがあるのです。

「友人や恋人から『冷たいね』と言われたことがあります。その意味がわからなかったけど、自分がそう見られていると知るのはショックでした。私はただ、物事の裏側を見抜いているだけだと思っていました。他の人が甘すぎるだけだと

防衛的な告発者

SX6の人は、自分の中で受け入れられない部分(たとえば攻撃的な気持ちや罪悪感)を他人に押し付ける傾向があります。これは「相手が悪い」と非難する形で現れます。自分が傷つきそうだと感じると、自分の心や空間を閉ざし、感情に触れられないように「鎧」をまといます。

SX6は、自分の領域(身体的にも心理的にも)に他人が入り込むことにとても敏感です。同じような敏感さを持つタイプ5は、自分の内側にこもることで守ろうとしますが、SX6は身体を固くし、筋肉を緊張させて壁を作るように身構えます。そして、自分の不安や問題を他人のせいにすることで、守ろうとします

彼らは、自分にとって大切で影響力のある人との間に、無意識のうちに対立を作り出します。そして、対立が起きると、冷静に話し合うことなく、反射的に「相手が悪い!」と非難してしまうのです。このとき、相手の言動をよく考えたり、事実と照らし合わせたりすることはありません。

さらに、SX6は「自分がちゃんと評価されていない」と感じやすいです。相手が自分の一部だけを見て判断し、本当の良い部分を見ようとしない、または無視していると思い込むのです。「こんなのは不公平だ!」という強い気持ちが心に渦巻きます。

攻撃性

SX6は、攻撃的で怒りっぽい一面を持っていますが、親しい相手に対しては怒りをうまく表現できません。一方で、重要ではない相手に対しては、自分が脅かされたり拒絶されそうだと感じると、怒鳴ったり脅したりすることがあります。また、何か大事な価値観や理想(例えば「正義」や「自由」)に基づいて、自分の反抗的な態度を正当化する傾向もあります。このような態度は、社会的な場面でよく見られます。

SX6は、家庭内と社会での自分の行動に大きなギャップを感じることがあります。家庭では誰かに支配されていると感じる一方で、社会では「自分は強い」「決意を持った人だ」と思われたいのです。怒りは、競争(スポーツや知的な勝負)によって発散されることが多いです。しかし、親しい関係では、怒りや恨みが攻撃的な態度、突然の行動、皮肉交じりの言葉として現れることがあります。顔つきが威圧的になり、目を大きく見開き、攻撃的な雰囲気を漂わせます。歩き方は速くてしっかりしていますが、肩や首がこわばっており、恐怖を隠そうとしていることが分かります。

「私は、自分の身の安全が脅かされると感じたときにだけ攻撃的になります。でも、誰かと実際に喧嘩したことはありません。負けるのが怖いし、相手を傷つけるのがもっと怖いからです。私の攻撃性は、態度や目つきに出ていました。それはまるで『注意!噛みつきます』と書かれた看板のようでした。でも本当は、自分の弱さを守ろうとしていただけだと分かっています。」(C)

自分の攻撃的な態度には、SX6自身が気づかないことも多いです。それは強い感情というより、背景でずっと流れている音楽のように、無意識の中で漂っています。

他の人から『君は攻撃的だね』と言われたとき、本当に驚きました。自分の中では、心配や恥ずかしさの方がずっと強く感じていたからです。」(G)

典型的なSX6の怒りは、「相手の怒りや批判、攻撃」に反応して爆発します。また、自分と意見が合わない人にも強い反発を示します。その結果、会話は硬直し、声のトーンが高くなり、相手の話を遮ろうとします。「相手に攻撃の隙を与えてはいけない」と感じているため、言葉を切り捨てようと必死になるのです。

「私は、相手の話を途中で遮る癖があることに気づくまでに時間がかかりました。私の家ではみんな話を遮ります。家族の会話は、まるで誰も聞いてくれない人たちの戦いのようです。私はその時、相手を遮ったり声を大きくすることで、心の中で『私だってここにいるんだ!』と叫んでいたんだと思います。」(G)

SX6にとって「臆病者」と思われることは最大の弱点です。そのため、攻撃的な態度や外見は、自分の弱さを隠すためのカモフラージュとして機能しているのです。しかし、その本心は、臆病な自分を守ろうとする精一杯の防衛策なのです。

忠誠

親密な関係では、暗黙の「お互い攻撃しない約束」を交わします。親密さの中で相手を受け入れると決めたとき、SX6は非常に忠実になります。時には理由が分からないほど盲目的な忠誠心を示すこともあります。一方で、相手には分かりにくい形で密かに「忠誠心」を求めます。言い換えれば、「私は(表面上は)あなたをそのまま受け入れます。だから、私を攻撃せず、放っておいて、私の弱点を見つけたり問い詰めたりしないでほしいです」という感じです。

SX6のこの受け入れは、実際には「見かけだけの受け入れ」です。相手が思ったほど忠実でないことが分かると、SX6は冷静に、感情を交えず、まるで契約が破られたかのように関係を終わらせます。この行動はタイプ8に似ていますが、タイプ8が相手を支配しようとするのに対し、タイプ6は「お互い脅かさない約束」を求めている点が異なります

要するに、SX6は自立しているように見せつつ、実際には相手と一体化したいという気持ちを隠しています。子どもの頃に感じたような傷つきから守られ、共感できる考えを持つ相手と一体化したいと望んでいるのです。SX6の場合、知的な共通点、つまりお互いの考え方や価値観、物事に対する見方が似ているか、共感できるかどうかが、友情や愛の深さ、そして忠誠心を測る基準となります。相手の考えを大切にしない愛の話など、SX6にとってはほとんど考えられないことです。エロティシズムが肉体的な快楽よりも、知的な熱意とつながっているかのようです。

権威との関係では、相手の考えに共感できるかどうかが、そのリーダーにどれだけ従うかを決める重要な要素となります。生き続ける理由を理想を通して教えてくれるような権威でなければなりません。父母に欠けていた愛情深い関係は、協力や共通の目標への忠誠、知的な情熱、理想の高め合いに置き換わります。SX6は常に「父」を探しているのです。SX6にとって、上位の権威は神話のように理想化されます。権威者は厳格な倫理観や規範を守り、部下にもそれを徹底することを求めます。このような厳格な世界こそが、彼らの求めるものです。

「私は自分の中に強い信念を持っていました。でも、それがかえって柔軟な考え方を妨げ、物事の細かい違いを見逃していました。その結果、他人を理解することも、自分の考えを変えることもできなくなっていたのです。この信念は、『自分はいつも正しい』『約束を守らなければならない』『意図は誠実であるべき』という考えを強く支えるものでした。そして、こうした原則に従えば、自分が強くなれると思っていました。それに頼れば、自分がどこに向かうべきかや、何を目指しているのかが明確に感じられたからです。また、この原則を守ることで、自分が真面目で責任感があり、有能な人間に見えると思っていました」(B)

批判的で権威主義的

タイプ6の人は、基本的に批判的すぎる傾向があります。カウンター恐怖症のタイプ6(SX6)では、特にこの特徴が目立ちます。ここには「自分が一番であるべき」「自分が当然認められるべき」「自分はあらゆる仕事や地位に必要な資質を持っている」といったSX6の自己愛的な願望が浮き彫りにされています。

「敗北を他人のせいにするほど簡単で美しいことがあるでしょうか?他人を打ちのめすことで、私は強大な力を得たような気持ちになります」(C)

しかし、この自己愛的なイメージのせいで、自分をさらけ出すことができなくなります。例えば、タイプ1のように自分の方が他人よりも優れているという態度をあからさまに取ると、罰せられることへの恐怖が強くなるためです。そのため、SX6は批判的な確信を心の中に隠し、時には目立たない形でそれを表現し、仲間を作りながら相手の間違いを探ろうとします。

権威のある立場に就いた場合、SX6は他人を信頼することが難しくなり、各メンバーが自分のやり方で行動するのを受け入れられない傾向があります。特に、感情で動き、論理的に考えない「無能」な相手と協力する場合、その支配的な態度が一層目立ちます。SX6は「自分は何でもできる」と強く信じているため、他人の方法や創造性を信用することができません。

忍耐力を持って生徒たちに接することがとても難しかったです。何かが間違っていたり、明確な考えが見えなかったりすると、すぐに気分が悪くなり、体が拒否反応を起こしてしまいました。まるで火事から子どもを救うかのように、介入しなければならないと感じたんです。私は、自分が間違いを犯せなかった経験、そしてその間違いが引き起こす壊滅的なビジョンを相手に投影していたのです」(G)

批判する際、カウンター恐怖症の彼らは簡単に迫害者となり、反論の余地を与えない冷徹な批判と強い口調で周囲を威圧します。こうして、SX6は耐えがたい無力感と戦っているのです。

反抗的

ここでは、SX6の反抗的な性格を強調したいと思います。SX6の反抗には、罰を恐れる気持ちが伴います。一方、タイプ8は、自分のやりたいことを楽しみ、他者の感情を気にせず、制限を受けることを許さず、どんな状況でも自分の意志を通そうとします。SX6は反抗しながらも不安を感じ続けます。自分を責める人やルールを無視することを楽しむこともありますが、その反面、他者の反応を注意深く観察し続けます。SX6は、自分の強いイメージに誇りを持ちながらも、他者から致命的に拒絶されてしまうのではないかという恐れに揺れ動きます。

SX6の反抗は、ヒーローという理想に結びついています。世界に立ち向かう正義のために戦い、他者を救うために命を捧げる覚悟を持つ存在としての反抗です。

観察的で抑制的

SX6は世界を慎重に探求します。タイプ6の中では最も活動的なサブタイプではありますが、彼らは自分の行動に制限をかけ、好奇心の範囲を絞り、すでに自分が知っている領域を好んで進みます。大きな冒険を夢見て、世界の果てへ行きたいと思うことはありますが、それをほんの少し垣間見ることで満足し、再び自分の居心地の良い場所に戻ります。その際、ほんの少しでも未知の世界に足を踏み入れたことには満足しつつも、全身を使ってもっと深く経験できなかったことに対して、少し後悔の気持ちを抱くのです。

「自分の考えを確認するために観察し、状況をコントロールするために観察し、常に警戒し、どこにいるか、誰といるかの適切さを評価するために観察しています」(B)

内気

カウンター恐怖症の人が「内気」だなんて、信じられないかもしれません。でも実際には、これは彼らが子どものころからずっと抱えてきたものなのです。そして、多くの場合、それはまるで地獄のような苦しみです。内気であることを人に知られるのは、まるで恥ずかしい病気を抱えているのを知られるようなものです。だからこそ、誰にも知られないように必死に隠そうとします。しかし、この「内気」という性質は、SX6が世界に見せたい「強くて勇敢な自分」というイメージと正反対のものです。どれだけ隠そうとしても、内気さはいつも心の中に潜んでいます。それはまるで、自分を飲み込もうとする怪物のように、常に彼らを追い続けるのです。

「26歳の時、初めて学会で論文を発表することになりました。私はとても嬉しくなり、たとえ地震が起きても絶対に引き下がらないと決意しました。しかし、発表の10分前になると、首や胸、腕に赤い斑点が広がってしまいました。それを人に見られることがとても恥ずかしくてたまりませんでした。それ以来、人前で自分をさらけ出すたびに、同じような反応が出るようになったのです。私は、発疹が見えないよう服装で誤魔化し続けました。2年後、こうした発疹で疲れ果てた私は、自分が教員として働いていた学校の校長に相談しました。すると校長はこう言ったのです。『心配しなくていい。それはただ“完璧でありたい”という気持ちから来るものに過ぎないよ』。その言葉は私の核心を突き、その瞬間から症状は消えていきました」(G)

内気でいることは、自分が不十分だという深い感覚や、笑われるのではないかという絶え間ない恐怖と結びついています。子どものころに味わった屈辱や、基本的な信頼の欠如が、彼らの身体に不安を刻み込みました。それはまるで、敵陣にひとりで迷い込んだ兵士のようなものです。目立たないように振る舞い、命を狙われないようにしているのです。

この体験はタイプ3のものと似ていますが、決定的な違いがあります。虚栄心を持つタイプ3は「他者に見られたい」という願望を抱き、他者との関係性を求めます。一方で、タイプ6は「ひとりにしてほしい」と感じ、人間関係の必要性にあまり価値を置いていません

優しさへの恐れ

カウンター恐怖症を持つSX6は、本能的に性的な親密さを求めます。それは、こうした「強烈な経験」が人間的な接触への欲求を満たすのに役立つと感じるからです。SX6は性行為そのものに身を委ねることには抵抗を感じませんが、それを感情とは切り離そうとします。常に、関係の中で「ただの性的な行為」と「愛を含む行為」とを区別しようとするのです。それは、ある種の二重生活のようなものです。一方では控えめで内気で、かなり堅実で規範的な行動を見せつつも、実際には経験の収集家であり、深い何かを感じようと衝動的に、機会があれば繰り返し追い求めますが、その試みは成功しません。

「ひどい状況が次々と起こりました。知らない人に処女を捧げたらすぐに、その人とは二度と会いたくないと思いました(私にとって、性交経験は早く済ませてしまうべき手続きのようなもので、優しさなど何もありませんでした)。そしてオーガズムを求めてできるだけ多くの性的な体験を重ねましたが、相手に完全に身を委ねることは難しく、時には不可能でした」(R)

SX6は、自分が相手を好きだとか欲していることを知られたくありません。なぜなら、それは自分を相手に委ねてしまい、相手の思い通りにされるのを許すことになるからです。「優しさ」というものは、自分ではコントロールできない領域のように感じられるため、彼らは自分を守る鎧を脱ぐことができません。幼いころ、母親の腕の中で安心して甘えることができなかった経験があるせいか、大人になっても愛情を伴う親密な関係に心を開くことができないのです。

「もし気になる異性がいたとしても、むしろその人に対して全く興味がないふりをする方を選びました。恥や嘲笑のリスクを背負うよりも、諦める方がマシでした。私はいつも相手が次のように考えるのを想像していました。『私を誰だと思ってるんだ?私がお前なんかを好きになるなんて、ありえないだろう!』」(G)

辛抱強い

この体験は、「基準や指針がない」という問題に関係しています。SX6の人には、頼りにできる良い手本がありません。もし手本があったとしても、それを信じることができず、遠ざけてしまいます。さらに、自分の感覚にも自信がありません。育った環境で「お前には分からない」「誰もお前を愛さない」「裏切られるだけだ」「からかわれるだけだ」といった否定的なメッセージを受けてきたからです。そして何より、自分が見ている現実そのものを疑ってしまうことが、一番の問題になっています。

「それって本当?本当にそうなの?自分が考えていたことって、間違っているのかな?」

不快な状況に置かれると、SX6の人はまず周囲の様子を探ります。他の人がどう行動するのか、自分を受け入れるのか拒絶するのかを素早くチェックし、それをヒントにしようとします。しかし、あれこれ考えすぎて、結局は決断を先延ばしにしてしまいます。この「待つ」状態の中で、SX6はとても厳しい状況にも耐え続けることができます。一見すると、状況に適応しているように見えるかもしれませんが、実際には心の中が麻痺しているような状態です。内心では「この状況は望んでいない」と強く感じているのに、「これで間違いない」と確信を持てるまで、動くことができません。さらに、苦しい状況を耐えることで「自分はこれだけ耐えられる」と自分の力を測り、後で「自分はこんなに過酷な状況でも、倒れずに頑張れた」と満足感を得る傾向があります。この頑張りが、彼らにとっての拠り所でもあるのです。

「不快な状況に耐えることは、『自分のほうが正しい』と相手に分かってもらうためにじっと『待つ』ということです。もし相手から反応がないときは、冷静を装いながら、自分の言いたいことを何度も繰り返します。それで、自分の主張が伝わっているか確認し、安心しようとするんです」(R)

自慢屋

SX6は「勝ち誇った姿」を見せるのが好きです。これは、自分の中にある弱さや傷つきやすさに打ち勝った証として、他人にアピールしたいからです。彼らは内心、「自分は弱いかもしれない」と感じており、それを否定して「自分は強い」と証明しようとします。そのため、「どんな困難も傷つかずに乗り越えられる」という姿を周りに示そうとし続けるプレッシャーを抱えています。

ただ、静かに心の中で納得するだけでは満足できません。SX6にとって、自分の強さや成果を他人に話し、認められることで初めて「本当にそうだ」と感じられるのです。これが「自慢」のように見える行動につながります。外見的には自信満々で恐れ知らずのように振る舞いますが、実際は心の中にある不安を隠すための行動なのです。自分の正当性を確かめたい気持ちが強いため、同じ話を繰り返しては「批判されていないか」「ちゃんと受け入れられているか」を確認せずにいられません

ただし、こうした自慢や説明をする相手は、自分を批判しない身近な人に限られます。そのような人たちが自分を認めてくれることで、SX6は「自分は正しい」と安心し、同時に道徳的な優越感を得るのです。

正直

SX6にとって「正直さ」はとても重要な特徴です。彼らの言う「正直」とは、偽善や嘘、欺瞞を一切許さないことを指します。嘘をつくことは自分のルールに反し、絶対にできません。この正直さが、自分や他者のために戦う際の土台となり、自分を「傷一つない恐れ知らずの英雄」「正義と弱者を守る存在」として理想化する助けになるのです。

同時に、この正直さは敵と戦うための武器でもあります。SX6が敵とみなすのは、搾取者や権力を乱用する者、さらには裕福な人々です。彼らは「正直者ならお金持ちにはなれない」と考えがちで、裕福な人も疑いの目で見てしまうのです。

競争心

SX6にとって「正直さ」はとても重要な特徴です。SX6の言う「正直」とは、偽善や嘘、欺瞞を一切許さないことを指します。嘘をつくことは自分のルールに反し、絶対にできません。この正直さが、自分や他者のために戦う際の土台となり、自分を「傷一つない恐れ知らずの英雄」「正義と弱者を守る存在」として理想化する助けになるのです。

同時に、この正直さは敵と戦うための武器でもあります。SX6が敵とみなすのは、搾取者や権力を乱用する者、さらには裕福な人々です。彼らは「正直者ならお金持ちにはなれないに決まっている」と考えがちで、裕福な人も疑いの目で見てしまうのです。

クラウディオ・ナランホ

Naranjo, C. (2012). "27 personajes en busca del ser"

タイプ6セクシャル ─ 強さ

SX6はカウンター恐怖症的な性格を持っています。彼らは恐怖に立ち向かおうとし、そのために「力」を神経症的に必要としていると言えるでしょう。

タイプ6の自己保存型(SP6)が弱々しい人物とみなされるのと同様に、SX6は「強い」人物として描写されることが多いです。たとえるなら、SP6はウサギであり、SX6はブルドッグのような存在です。SX6はよく吠える犬に似ています。必ずしも噛むわけではありませんが、その吠え声は大きく、凶暴に見えます。彼らが求めるのは、自分自身の強さを感じることだけでなく、相手を威嚇する力も含まれています。「最大の防御は優れた攻撃にある」という強迫観念に突き動かされているのです。

SX6の性質を象徴するジョークがあります。ある男性が、多くの精神科医を訪ね歩きました。彼は自分の寝室で羽音が聞こえるせいで眠れないと悩んでいたのです。ある新米の精神科医が彼に銃を渡し、こう言いました。「これで恐怖を克服しなさい。だって、あなたは強いんだから」。すると次に起きたのは大事件でした。その男性は、自分の守護天使を撃ち殺してしまったのです。

このジョークが示すように、SX6は危険に立ち向かう際に狂気的な行動を取ることがあります。彼らは誰にでも危害を加える可能性があります。なぜなら、誰もが「危険な存在」になり得ると考えているからです。

エニアタイプの心理学

Naranjo, C. (2017). Cobardes, desafiantes y fanáticos: las formas del miedo

SX6(カウンター恐怖症タイプ)は、恐怖に対して攻撃的に反応することが特徴です。普通は恐怖を感じると防御しようとしますが、SX6は恐怖から逃げるのではなく、逆に他の人に恐怖を与えようとするのです。これが、威圧的で強引な印象を与える理由です。

SX6は、オスカー・イチャーゾが言った「臆病」という言葉でよく表現される欲求を持っています。しかし、カウンター恐怖症タイプのSX6は、自分の臆病さを恥じる気持ちを持っているのが特徴です。

SX6は人との関わりにおいて矛盾を抱えています。人と親しくなりたいという気持ちがある一方で、それを恐れています。そのため、親密になりたいという気持ちを意識的に抑えて、孤独や消え去ることへの恐れを感じないようにしています。

SX6はとてもエネルギッシュで、自己防衛と、支配されることへの反抗の間で揺れ動きます。欲望を完全に諦めることはありませんが、その欲望を表現することもありません。むしろ、恐怖や他人との親密さを避けるために無意識に行動します。

SX6は、愛情を表現するよりも、性行為に頼りがちです。愛と本能的な欲求を分けて考えなければなりません。ナランホによると、SX6は「逃げるために向かっていく」という特徴があり、深い親密さから逃げるために性行為に走ることで、行動と感情の間に分裂を生んでいます。

SX6は「考えることは行動と同じだ」と思い込んでいることが多いです(「考えたら行動する」)。挑戦的な態度で行動することによって、痛みや恐怖に立ち向かっているという錯覚を抱きます。SX6は最も活発ですが、その行動は実際には恐怖に反応しているだけで、反応的なものです。

SX6は感情に流されないように、感情を隠しがちです。強さを見せて、他人と距離を保つことで攻撃を避けようとします。また、相手との関係が壊れることを防げば、その不安を感じなくて済むと思っています。しかし、親密な関係が自分のアイデンティティを脅かすと感じたときは、逆に相手から見捨てられることを恐れます。そのため、「私は自立しているから問題ない」と思い込むことで、孤独や不安から逃れようとします。

SX6は危険な状況でも、矛盾した態度を取ります。競争的で挑戦的な態度を見せますが、決して「敵」を完全に排除しません(「敵」が感情的に大切な相手でもあった場合は特にそうです)。多くの場合、この戦いは心の中で行われます。SX6にとって、脅威となる相手は自分が支配を行使し、理想の自分に戻るために必要な存在なのです。

サンドラ・マイトリ

Maitri, S. (2001). "The Spiritual Dimension of the Enneagram"

タイプ6ソーシャル ─ 強さ・美しさ

SX6は、自分が魅力的で他の人に欲されているかどうかについて、深い不安を感じています。根本的には「自分は愛されないかもしれない」と怖がっていて、この恐れが最も強く表れるのが「恐れ」という感情です。親密な関係を作ることが怖く、その恐れを隠すために、男性は強さを、女性は美しさを強調することが多いです。男性のSX6は、男らしさを見せようとして、力強く見せたり、タフな印象を与えようとします。感情的には冷たく見えることもあります。女性のSX6は、自分の魅力をアピールし、人を引きつける力を使って、他の人と本当に繋がることへの恐れを少しでも減らそうとします。

ベアトリス・チェスナット

タイプ6(セクシャル)の説明(2021)

Chestnut, B. (2021). "The Enneagram Guide to Waking Up"

SX6は、対立的で強い印象を与えることが多いです。恐怖を感じると、怒りで反応します。「攻撃は最大の防御」という考え方で、強い自分を見せようとします。自分の恐怖や弱さを感じたり、表現することはあまりありません。恐怖が行動の原因になっていますが、それは意識的に感じているわけではなく、無意識にそうなっています。恐怖に対して強さで立ち向かう「反恐怖的(カウンター恐怖)」な性質を持っています。そのため、反抗的だったり、リスクを取ったり、スリルを求めたり、トラブルを起こしやすく見えることもあります。

もしあなたがこのサブタイプなら、リスクを取ったり強さを見せる時、その行動の背後にあるのは実は「勇気」ではなく「恐怖」です。恐怖を感じないように、他の人を威圧して攻撃を避けようとしています。本当の勇気を持つためには、自分の恐怖と向き合うことが必要です。また、自分の脆さを受け入れられるようになるためには、感情的にもっと強くなる必要があります。そうすれば、より冷静に自分や周りのことを見られるようになります。人生や人間関係で意識的に行動するためには、自分が反抗的だったり、口論をしがちだったり、スリルを求めたり、反逆的な傾向があることを振り返り、その原因を考えることが大切です。

タイプ6(セクシャル)の説明(2021)

Chestnut, B. (2021). "The Complete Enneagram"

SX6は、恐怖に対して、威圧的に、強者のように振る舞うことで恐怖を表現します。他者よりも自分を信じて、恐怖を感じた時には「攻撃が一番の防御だ」と考えています。強い態度で自分を守り、敵を遠ざけようとします。また、恐怖を感じる前に準備や対策をして、不安を減らそうとします。

タイプ6(セクシャル)の説明(2021)

Chestnut, B. (2021). "The Complete Enneagram"

タイプ6ソーシャル ─ 強さ/美しさ(カウンタータイプ [1]

SX6は、タイプ6の中でも最も恐怖に逆らう性格です。恐怖を感じる代わりに、強さや威圧感で恐れを打ち消そうとします。「恐怖を感じた時には攻撃が一番の防御だ」と考えており、準備やスキルで不安を減らそうとします。彼らは大胆で時には攻撃的に見え、危険に立ち向かうことで、無意識の恐怖を感じないようにしています。

SX6は、恐怖を感じてもそれを否定し、強さを持って危険に立ち向かいます。そのため、強い立場を求めて、そこにたどり着こうとします。ただ強く見せかけるだけでなく、他の人を恐れさせるような強さを目指しています。敵を遠ざけるために、力強い態度を取ります。SX6は、自分の弱さを見せず、脆さを許さないようにしています。

SX6は、肉体的な強さを持つことが多いです。スポーツや運動をして筋肉を鍛え、体の強さを感じようとします。また、怒りや衝動的な感情が溢れないように、自分の体をうまくコントロールして、内面的な強さを保とうとします。

SX6は、疲れや痛み、屈辱を乗り越えることで、自分の強さを感じようとします。彼らにとって、強さは「独立している」と感じたり、問題に直面しても「傷つかない」と思える感覚とつながっています。内面では自分に何か欠けていると感じることがあり、そのため強さを使って自分を守ろうとします。

SX6は、強さだけでなく、威圧感を求めます。ナランホによれば、この威圧感こそがSX6の特徴で、強さを見せることで攻撃を避けようとします。イチャーソがこのタイプに「強さ/美しさ」という名前を付けたとき、男性には「強さ」、女性には「美しさ」を意味していたと言いますが、実際には、男女問わず、美しさが強さに繋がることもあります。

SX6は、誰でも危険人物になり得ると考え、自分が騙されたり、利用されたり、攻撃されたりしないように全力で防ごうとします。このように考え、感じる人は、強くなり、反抗する準備をする必要があります。だからこそ、SX6は強さだけでなく、威圧感をも身につけるのです。これは、誰かを怖がらせて追い払ったり、反抗したり、逆らったりするための準備です。

SX6は、誰に対しても突然、暴力的になるかもしれないように見えますが、それは恐れていないからではありません。実際、彼らの攻撃的な態度は、恐れから来ています。彼らは危険を過剰に感じ、誰もが脅威になる可能性があると考えています。しかし、SX6は外見からは恐れているようには見えません。見た目はむしろ、恐怖を感じていないように見えることが多いです。

SP6が脅威から逃げるのとは異なり、カウンター恐怖症のSX6は、危険な状況に自ら飛び込もうとします。彼らは、危険を避けるのではなく、実際にそれに向き合うことで安心感を得ようとするのです。SX6は、自分が恐れに支配されていないことを証明しようとし、恐怖は完全に排除すべき感情だと考えています。

SX6は強さで威圧しようとするため、攻撃的な態度を取ることがありますが、自分の攻撃性に気づいていないことが多いです。特に、どれだけ強く印象を与えているかに気づいていないことがあります。攻撃性は主に社会的な場面で表れ、プライベートではあまり見せません。親しい人には信頼関係を大切にし、攻撃的な態度でその関係を壊したくないからです。また、SX6は感情を分けて考えることが多いです。攻撃性が恐怖から来ていると感じても、それを結びつけて考えることが難しく、性的な関係も愛や親密さとは別のものだと捉える傾向があります。

SX6はよく危険に立ち向かうので、反抗的だったり、大胆なリスクを取るように見えることがあります。時には、冒険好きやトラブルを起こすタイプにも見えることがあります。中には、自分を「英雄」のように感じることがあり、それは「良い人でいたい」「罰を受けたくない」という気持ちから来ています。また、SX6は自分が「自由に行動している」と思うことがありますが、実際はそうではないことが多いです。

SX6は反対意見を言うことが好きです。いつでも他の人の意見に反論できるようにしています。彼らは他の人が考えていることとは逆の視点を取ることがよくあります。例えば、みんなが「最悪の事態」を心配しているときには「いや、そんなに悪くはならない」と主張し、逆に「物事はうまくいく」とみんなが楽観的なときには「いや、最悪の結果もあり得る」と意見を言います。

彼らは自分の意見に自信があるように見えることもありますが、実は心の中でどの道を選ぶべきか迷うことがよくあります。選択肢の間で決められず、立ち止まってしまうこともあります。SX6は「唯一の正解」があると思い込んでおり、実用的で具体的な考え方を好みます。そうした考えが自分を守り、世界をコントロールできると感じるからです。また、間違いを犯すことやその結果が怖いと感じています。

SX6は、タイプ8に似て見えることがあります。どちらも威圧感があり、力強さを感じさせるからです。しかし、タイプ8が恐れを感じずに行動するのに対し、SX6の行動の裏には「恐怖」が隠れています。本人がその恐怖を意識していない場合も多いですが、それがSX6の動機になっています。また、タイプ8が秩序を作り出すことを好むのに対し、SX6はわざとトラブルを起こして秩序を乱すことがあります。

さらに、SX6はその行動力、迅速な判断、積極的な姿勢、そして勤勉さから、タイプ3に似ているようにも見えることもあります。しかし、SX6とタイプ3には大きな違いがあります。タイプ3は「成功や目標達成によって自分をよく見せたい」という思いから行動しますが、SX6の行動は「恐怖」に基づいています。また、SX6は妄想的な考えを抱きやすい点もタイプ3とは異なります。

リチャードの発言

「私にとって世界はとても危険な場所です。だから、いつも周囲に気を配り、警戒を怠りません。人や状況の中にある違和感や矛盾を探すことが、終わることのない日課のようになっています。そのせいで、外の世界と関わるのはとても疲れることです。

最近、妻と一緒にパーティに行ったときのことです。そこには20~30組ほどの夫婦やカップルが集まっていて、みんな楽しそうに盛り上がっていました。私自身もその場を楽しんでいましたが、すぐに気づいたことがあります。それは、妻の周りには新しい人たちが次々とやってきて気軽に話しかける一方で、私の周りには少なくとも最初の1時間、1メートルくらいの「近寄りがたい空間」ができていたことです。

私は、不安や脅威を感じるような状況で、無意識に自分を「潜在的な脅威」のように見せてしまう癖があることに気付きました。もちろん、実際に誰かを脅かしたりするわけではありません。ただ、自分が放つ雰囲気やオーラがそう感じさせるのです。そして、そのことに自分で気付いていないこともよくあります。

そういう状態の時、周りの人は私をどう感じているのだろう、と考えることがあります。控えめで感情を抑えているように見えるかもしれませんし、批判的で周囲を観察しているように映るかもしれません。あるいは、どこか緊張感を持った雰囲気があると思われているかもしれません。

自分自身としては、いつでも動けるように準備している、という感覚でいることが多いです。最近、セラピーを通じて気付いたのですが、私は恐怖や不安の兆しを感じた時、それを積極的に、そして強引に押しつぶそうとする傾向があるようです」

悪徳から美徳へ至る道においてSX6が取り組まなければならない具体的な課題

SX6の人は、自分の弱さを受け入れることで、恐怖を乗り越え、本当の意味での勇気を持つ道を進むことができます。もしあなたがSX6なら、「自分は勇敢だ」と感じる瞬間があるかもしれません。でも、恐怖から生まれる攻撃的な態度や「強さ」を、本当の勇気だと勘違いしないようにしてください。ナランホが言うように、SX6の「勇気」は武器を持っている時の安心感に近いものです。

その「武器」を置いて、自分の中にある弱い感情に目を向けてみてください。それが本当の強さや力、そして勇気の源になるのです。恐怖を隠したり、無理に強そうに見せたりするのではなく、自分をさらけ出す練習をしましょう。もっと多くの人に心を開き、リラックスした状態で付き合える勇気を持つようにしてください。

喜びを素直に感じたり、優しさを自然に表現したりすることを、自分に許してあげてください。また、「自由や自立を失うのではないか」という恐れが原因で、他人を遠ざけていることがあるかもしれません。その恐れを、他者への信頼を深めるきっかけに変えていきましょう。

自分の本能や直感、そして柔らかい感情に耳を傾けることで、自分自身との新しい関係を築き、他人に対してももっと心を開くことができます。「常に強くなければならない、警戒していないといけない」という考えを手放し、硬い殻から抜け出す勇気を持つことで、恐れから解放されるのです。

ハイキ

The Haiki Enneagram Website

セクシャル6:強さ

SX6は「カウンタータイプ」です。これは、タイプ6が持つ「恐怖」に対し、真っ向から立ち向かうような方法で対処することを意味します。SX6は一見すると、恐怖を感じないように見えることがあります。そのため、SX6は「強さ」と関連付けられることが多いのです。一方で、SP6は恐怖に接する際、ある種の「弱さ」と結びつくことがよくあります。SX6とSP6の違いは、このように「強さ」と「弱さ」という対照的な特徴として語られることが多いですが、これらはあくまで理解を助けるための比喩に過ぎません。

SX6は、攻撃されないために威圧的な態度を取ることが多いです。そのため、冷静で傲慢に見えることがあります。彼らは「攻撃は最大の防御である」という考えを極端に実践し、話し方や声のトーンも非常に力強くなることがあります。

クラウディオ・ナランホの弟子であるグラツィア・チェッキーニは、SX6について次のように指摘しています:「カウンター恐怖型のSX6は、身体的な強さを鍛えることで『強さ』を追求することが多いです。たとえば、スポーツやトレーニングを通じてです。また、疲労や抑圧、屈辱、痛みへの耐性を見せたがる傾向があります。このため、SX6は時にSP4(自己保存型のタイプ4)のように見えることもあります。ただし、SX6が強さを求める理由は明確です。それは、他者からの攻撃や恐怖を遠ざけるためです」

SX6は、自分の「強さ」をアイデンティティとして使っています。その根底には「自分には価値がない」という感覚が隠れていますが、強さを通じて他人に頼らずに生きようとします。彼らが変わるためには、この無意識の戦略を自覚することが必要です。「私が強ければ、他人と関係を持たなくて済むし、傷つかない」「私が強ければ、たとえ見捨てられても私は存在し続けられる」。SX6が抱くこの「強さ」の幻想は、独立や幸福感の幻想と結びついていますが、同時に自己陶酔的な誇大妄想にもつながっています。

このサブタイプの人は、自分をタイプ6だと認識するのが難しいことがあります。それは、自分の「恐怖」に気づきにくいからです。SX6の特徴は、恐怖を感じても立ちすくむのではなく、むしろ恐怖に向かって突き進むことです。彼らにとって、危険な状況というものは意識上存在しないように感じられます。衝動的に行動しやすいため、大きなトラブルに巻き込まれることもあります。また、たとえ恐怖を感じたとしても、それを人前で認めることは非常に苦手です。

SX6は、他のタイプ6と違って、行動を起こすのに時間がかかりません。むしろ、行動を通じて他人に自分を印象付けたいという思いが強いことがあります。

見た目では、SX6は「ヘッドセンタータイプ(タイプ5、6、7)」には見えず、タイプ8やSX4(セクシャル型のタイプ4)と間違われることもあります。身体的にはたくましい印象を与える人が多く、小柄な女性であっても強いエネルギーを感じさせます。

カルメン・デュラン、アントニオ・カタラン

Durán, C. and Catalán, A. (2009). "Los engaños del carácter y sus antídotos"

SX6: 強さ・美しさ ⇒ 保護

このサブタイプ(SX6)は、よく「強さ」や「美しさ」と説明されますが、筆者は「保護」という言葉の方が適していると考えています。なぜなら、SX6は「強さ」と「美しさ」を通して、無意識のうちに保護を求めているからです。強さは、実際には「守られたい」という気持ちを隠すための態度として現れます。彼らは無意識で保護を求めているものの、表面では逆に「自分が守る側だ」と振る舞います。まるで「あなたを守るから、私も守ってほしい」という無言の約束をしているようです。

美しさは、自信や落ち着き、安定感を表し、力強さや恐れを隠す手段でもあります。彼らにとって、美しさは恐怖を和らげる方法の一つです。恐れを否定するために、「強い自分」「美しい自分」であろうとします。この強さは、恐れを外面的な「タフさ」で打ち消すための表現です。彼らの強さは、内面で感じる「脅威」を感じ取る感覚から来ており、それが「戦士」として戦い続ける必要性を生んでいます。脅威に対する不安を解消するために、SX6は自分を脅かすものを威圧するのです。

ただし、恐怖がSX6の強さを弱体化させてしまうと、SX6は反応的に行動しようとします。この行動は本能的ではなく、「自分を誰にも妨げさせない」という目的意識から来るものです。彼らの行動には、「常に上に立ち、誰にも押しつぶされない」という挑戦的な思いが根底にあります。

ラ・ミラダ・リブレ

Psychology of Ennea-types Volumes by Claudio Naranjo Interpreted by La Mirada Libre

SX6:強さ

SX6はタイプ6の中で最も行動的なサブタイプで、その行動は自己防衛のための反応から来ています。恐怖に直面すると、SX6は「内なる強さ」で自分を守ります。この強さは、恐怖に立ち向かい、それを隠そうとする気持ちから生まれます。恐怖はSX6にとって恥ずかしいことであるため、他の人に見せないようにするのです。

ウィキペディアによると、反恐怖症的な反応とは、恐怖から逃げるのではなく、積極的にその恐怖に向き合って克服しようとする反応です。SX6は、タイプ6の中でこの反恐怖症的な特性を持ち、「反情動的」とも言われています。

SX6は、恐怖と戦い、恐怖に負けないようにすることが常に動機となっています。そして、深い部分で自分に対する信頼が欠けているため、勇敢であるような「仮面」をかぶって自分を守り、恐怖を乗り越えようとします。

SX6の女性は、自分の美しさを強さとして使い、男性的なセクシュアリティを持つことがよくあります。彼女たちは素早くはっきりと考え、直接的な言葉を使い、攻撃的で大胆な仕草をします。衝動的に行動し、自分が運命を支配していると思い込みながら生きています

タイプ6の人々に共通する不安は、他の人(特に子供の頃は父親や母親)から分離されたり、拒絶されたり、攻撃されたりすることへの恐れです。この恐れは、罪悪感として感じられ、彼らの不安を強くします。

SX6が求める「力」とは、自己の欲望や必要を抑え、自己に厳しく接する力です。これは、権威的な親からの制限やプレッシャーを受けて、痛みや恐怖を感じないようにするために過度に努力する姿勢として現れます。例えば、SX6は自分から危険な状況に飛び込んでしまうことがあります。この時、他の人に守られることのないまま、あえて危険に立ち向かうのです。彼らは、疲れや痛みを感じることなく、極限の仕事や身体的な試練にも耐えられます。この特性は、タイプ4の自己保存的サブタイプ(SP4)の粘り強さに似ていますが、SP4は「苦しむことに価値を感じる」のに対し、SX6は「痛みや恐怖を感じないこと」を求めています。

SX6の恐怖は、硬く挑戦的な目つきに表れます。攻撃的な視線で、速足で歩きながら自信たっぷりに計画を話しますが、首や肩は硬直しており、内心の恐怖を隠せていません。

SX6は恋愛において冷めた態度を取ります。相手の気持ちや自分の気持ちを信じられないからです。セクシャル・サブタイプのSX6は、性的な関係を求めて恋に落ちやすいですが、ロマンチックな感情を表すことには弱さを感じ、バカにされるリスクを恐れます。そのため、冷笑的で現実的な態度をとって、感情を隠そうとします。

SX6は、性行為で解放感を求める男性的な性格です。しかし、前戯や愛情表現は自分を弱くさせると感じるため、苦手です。また、捨てられることを怖がっており、相手に捨てられる前に自分から関係を終わらせることが多いです。愛に身を任せることができず、相手が自分を操ろうとしているのではないかと疑っています。

カウンター恐怖症的なSX6の場合、自己拒絶は「自分の苦しみを他人のせいにする」形で現れます。自分の嫌悪感や弱さ、依存心と向き合わず、それらを他人に投影してしまうことがよくあります。

親密な関係で、SX6の攻撃的な態度はサディズムや冷笑、不信感、常に防御的な姿勢に変わります。最終的に相手を受け入れることを決めた場合、彼はとても忠実ですが、もし相手が思っていたほど忠実でないと気づくと、冷たく合理的に関係を終わらせます。この点ではタイプ8に似ていますが、タイプ8は相手を所有したいと思うのに対し、SX6は「お互いに脅威にならない」関係を望んでいます。

SX6の特徴の一つとして、攻撃的な犬、または攻撃的に見える犬をペットとして好むことがあります。よくボクサー犬やピットブルを連れて歩いている姿が見られます。まるでペットを使って「私は噛むかもしれないぞ!」と自分の攻撃的な一面を見せているかのようです。

 SX6のもう一つの特徴は、「理由のない反抗心」を持っていることです。ただし、SX6の反抗はタイプ8の反抗とは異なります。タイプ8は自分のやりたいことを楽しみ、他人の感情や行動には無関心です。しかし、SX6は反抗しながらも不安を感じ、相手がどう反応するかを注意深く見ています

SX6はタイプ6の中でも、行動的で本能的なサブタイプで、特徴的な行動は「反発すること」です。

ドン・リソ、ラス・ハドソン

Don Riso and Russ Hudson (1999),The Wisdom of the Enneagram: The Complete Guide to Psychological and Spiritual Growth for the Nine Personality Types

タイプ6(セクシャル)

SX6にとって、「力」と「つながり」は重要な意味を持っています。健全度が平均的な段階にあるSX6は、安全を感じるために身体的強さや身体的魅力を高めようとします。攻撃的な傾向が強くなっている時のSX6は、「俺に触るな」といった態度で強さやタフさを見せ、タイプ8に似た特徴を持ちます。一方で、怖がりな傾向が強くなっている時のSX6は、自分の魅力や色っぽさを使って他人を安心させたり、支援を得たりしようとし、タイプ4に似た行動をすることがあります。どちらも、自分の不安を隠すために、自己主張や権威に対する反抗、または誘惑するような行動をとります。

SX6は自分の体にとても気を使い、ジムで体を鍛えることが多いです。でも、それは健康のためではなく、自分の強さや魅力を高めるためです。SX6は、力強くて頼れるパートナーを求めているので、相手が自分と一緒にいてくれるかどうかを試すことがよくあります。また、相手の性格やどれだけ強いかを見極めるために、テストのようなことを繰り返します。

SX6は、SP6やSO6に比べて権威に対してもっとはっきりと反抗します。特に不安を感じているときにその傾向が強くなります。また、SX6は他の人や自分自身を疑うことが多く、特に自分の不安が明らかになったり、他の人とのつながりが危うくなると、感情が爆発することがあります。不安を感じると、自分を支えてくれている人や関係ない第三者に対して強く出ることがあり、不安の本当の原因には向き合わないことが多いです。他人を邪魔したり、噂を広めて評判を落とすことがよくあります。

SX6が不健全な段階になると、落ち込んだり気分が不安定になることがあります。特に、自分の反応が親密な関係を壊してしまったと感じると、この傾向が強くなります。衝動的で自分を傷つけるような行動をしたり、理不尽に感情的に爆発することがあります。また、偏執的(パラノイア的)な考え方が強くなり、特に自分の敵だと感じる人に対して執拗な疑いを持つようになります。


出典:
本記事はPDB(Pdb: The Personality Database)様のwikiであるhttps://wiki.personality-database.com/様の上記リンク先ページを日本語へと翻訳し、訳者判断でアンダーラインを引いたものです。CC BY-NC-SA 3.0を継承しています。


訳注

  1. ^ カウンタータイプ:3種類の生得本能のうち、各タイプの典型的な記述に当てはまらないサブタイプ。カウンタータイプは次の通り:
    SX1(T4やT8との誤認が多い)
    SP2(T4やT6との誤認が多い)
    SP3(T1との誤認が多い)
    SP4(T1, T3, SX6, T7との誤認が多い)
    SX5(T4との誤認が多い)
    SX6(T1, T3, SP4, SX4, T8との誤認が多い)
    SO7(T2との誤認が多い)
    SO8(T2, T6, T9との誤認が多い)
    SO9(T2, T3, T6, T7との誤認が多い)

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